テレビの力って絶大ですよね。
実は、未だに患者さんから「ためしてガッテンで紹介されていたストレッチで本当にストレートネックが治るの?」という質問を受けます。
ためしてガッテンって今はもう定期放送されていないんですよ。にもかかわらず未だに質問を受けるんです。本当にテレビって良い意味でも悪い意味でも影響力がありますよね。
というわけで本ページでは、ストレートネックに関するためしてガッテンの内容を、大分市「ゆらぎ整骨院」が解説&専門家のとしての見解をお伝えさせていただきたいと思います。
ためしてガッテンで放送されたストレートネックの治し方とは?

ためしてガッテンでは毎回有益な健康情報が紹介されていますが、ストレートネックに特化した放送自体は確認できませんでした。ただし、首こりに関する放送回でストレートネックに言及した内容が紹介されており、多くの方はこの放送に関する質問をされているのだと推測できます。
放送テーマ「首コリが原因だった!?」
2015年9月10日に放送されたNHK『ためしてガッテン』では、多くの人が悩む肩こりや頭痛の真の原因として「首コリ」にスポットを当てていました。
番組では、首の骨の配列である頸椎カーブが失われた状態(ストレートネック)について解説し、その改善方法を具体的に提示されていました。
特に印象的だったのは、首そのものを直接的にアプローチするのではなく、日常生活の中でできる簡単なケアを中心とした内容でした。多くの視聴者が「これなら自分でもできそう」と感じられるような、実践的なアプローチが紹介されていました。
紹介されたケア方法
番組で具体的に紹介されたケア方法は、主に以下の3つでした。
- タオルを使った牽引ストレッチ
- 肩甲骨を動かすストレッチ
- 首の冷え対策
タオルを使った首牽引ストレッチでは、タオルを首の後ろに回し、両手で軽く引っ張りながら首を前に倒すことで、頸椎を優しく伸ばす方法が解説されました。この時のポイントは、強く引っ張りすぎないことと、痛みを感じない範囲で行うことでした。
肩甲骨を動かす体操として、後ろ手でタオルを持ち、肩甲骨を寄せるように動かす運動が紹介されました。これは首だけでなく、肩回りの筋肉の緊張をほぐすことで、首への負担を軽減する効果が期待できる運動です。
さらに、首まわりを冷やさない生活の工夫として、エアコンの風が直接首に当たらないようにすることや、薄着での外出を避けるなど、日常生活での注意点も紹介されていました。
番組の結論
『ためしてガッテン』が最も強調していたのは、「首そのもの」ではなく「姿勢」「周辺の筋肉」が大事だということでした。首の骨の形を直接変えることは難しくても、周りの筋肉を柔軟にし、正しい姿勢を心がけることで、症状の改善が期待できるという考え方です。
予防・軽減には日常動作や筋肉の活用がカギとなり、特別な治療を受けなくても、毎日のちょっとした意識の変化で大きな改善につながる可能性があることが示されました。
この番組のメッセージは、現在の整骨院での指導内容とも一致する部分が多く、非常に的確なアプローチだったと言えます。

ストレートネックは治るの?|柔道整復師(整骨院)の見解

ためしてガッテンで紹介されていたストレートネックに対する考え方の多くは柔道整復師として共感できるものでした。特に日常生活の姿勢や工夫に目を向ける大切さは、当院でも常に患者さんへ働き掛けている内容でもあります。
しかし、みなさんが知りたいのは「ストレートネックは治るのか?」ですよね?
その疑問に正確にお答えします。
「形」よりも「症状」で見てください
整骨院の現場では、ストレートネックについて相談される患者さんから「この首の形は治りますか?」という質問をよく受けます。しかし、実際の施術では「形」よりも「症状の出方」を重視して判断することが基本となります。
確かに、レントゲンで見ると首の骨が真っ直ぐになっているストレートネックの状態は気になるものです。しかし、同じような骨の配列をしていても、まったく症状が出ない人もいれば、強い痛みや不調を感じる人もいます。
まずは、ストレートネックによりあなたにどのような影響を及ぼしているのか?首が痛いのか?頭痛があるのか?肩こりがあるのか?それとも、無症状だけど何か真っ直ぐな気がしているだけなのか?この部分を明確にしましょう。
そのうえで、不調を改善したいお悩みであれば何もストレートネックだけに目を向ける必要はないのです。
痛みや不調を改善できるかがポイント
先述した部分と似ていますが、整骨院での施術は、必ずしも「元の頸椎カーブを完全に取り戻すこと」ではありません。もちろん、ある程度の改善は期待できる場合もありますが、より重要なのは「痛みや不調を改善できるか」という点です。
実際の臨床では、首の骨の配列に大きな変化がなくても、周辺の筋肉バランスが整い、適切な姿勢を維持できるようになることで、患者さんの症状が劇的に改善するケースを数多く見てきました。
頭痛がなくなった、肩こりが楽になった、朝起きた時の首の痛みがなくなったなど、生活の質の向上こそが最も大切な成果と考えています。
日常姿勢・肩甲骨・胸郭の柔軟性が回復の鍵
ストレートネックの症状改善において、整骨院が特に重視するのは3つの要素です。
まず日常姿勢の見直しです。スマートフォンやパソコンを使う時の姿勢、歩く時の姿勢、座る時の姿勢など、1日の大部分を占める動作の質を向上させることが基本となります。
次に肩甲骨の動きです。現代人の多くは肩甲骨が前に出て固まった状態になっており、これが首への負担を増大させています。肩甲骨を本来の位置に戻し、適切に動かせるようになることで、首の負担は大幅に軽減できます。
最後に胸郭の柔軟性も重要な要素です。猫背姿勢により胸の筋肉が縮こまり、呼吸も浅くなりがちです。胸郭を広げ、深い呼吸ができるようになることで、全身のバランスが整い、首への負担も自然と減っていきます。

ストレートネックに対する「おすすめセルフケア3選」
以下にストレートネックに対するおすすめのセルフケアをご紹介します。実際の整骨院の現場でも患者さんへ紹介しているセルフケアですので、ぜひ実践してみてください。
肩甲骨を動かすストレッチ
肩甲骨を動かすストレッチはストレートネックに対するセルフケアとして一番おすすめの方法です。
日常生活で、肩甲骨を寄せる・挙げるという動作は殆どないため首・肩周囲の筋肉は常に凝り固まってしまいますが、このストレッチを行えば心配無用です。
特にデスクワークメインの方は仕事の合間や帰宅後に以下のストレッチを実践してみてください。

タオルの両端を持って両手をあげます。

両肘を下げながら肩甲骨を寄せるように両手を下げます。タオルがたわまないよう両手をまっすぐ下ろしましょう。
ラジオ体操
ラジオ体操は、どの不調に対しても自信を持っておすすめしているセルフケアのひとつです。
ラジオ体操の素晴らしいところは、全身をくまなく使うように設計されていること。多くの方が、日頃は同じ動きをしており、動かす関節や使う筋肉が断定的になっています。
しかし、ラジオ体操ではすべての関節や筋肉を使うよう設計されているため、日頃は使えていない関節や筋肉を使うことができるのです。
もちろん、首や肩も使えるためストレートネックに対するセルフケアとしても十分に効果が期待できます。
タオル牽引トレーニング
こちらは、ためしてガッテンでも紹介されていたタオルを使った首のエクササイズです。
この方法は、首のトレーニングのなかでも安全に首周囲の筋肉を鍛えることができ、ストレートネック改善にも効果は発揮してくれます。
両手でタオルを持ち、後頭部にあてます。
姿勢はまっすぐ。顎を軽くひきまっすぐ正面を見ます。
タオルを前へ引きます。頭はその力に耐えるように姿勢を保ちます。このとき息を止めないようにしましょう。
【放置は危険】こんなストレートネックは医療機関へ相談を

ストレートネックを自分で何とかしたいと思うこと自体は理解できます。ただし、症状によっては自分だけでは解決できないだけでなく、場合によって重症化してしまうリスクを伴い可能性があるため以下のような症状では一度医療機関へ相談してみることをおすすめします。
- 手の痺れがある
- 激しい頭痛&めまいがある
- 手や足に力が入らないことがある
- 夜間に激しく痛む
このような症状に心当たりがある人は、一度医療機関へ相談してみましょう。
ストレートネックに対して整骨院で出来ること

最後に少しだけ整骨院の宣伝も(笑)
整骨院では、ストレートネックに対して以下のようなアプローチを中心として改善を目指しています。
頸椎アライメントの確認&骨格バランス調整
整骨院では、まず詳細な姿勢分析と頸椎のアライメント(配列)チェックを行います。
どの部分に負担がかかっているのか、どの筋肉が過度に緊張しているのかを専門的な視点で評価します。セルフケアでは難しい、個人の体の特徴に応じた具体的なアプローチが可能です。
骨格バランスの調整では、手技療法により関節の動きを改善し、筋肉のバランスを整えます。特に首だけでなく、胸椎や骨盤など全身のバランスを考慮した調整を行うことで、根本的な改善を目指します。

筋肉・筋膜の硬さ評価とリリース
整骨院では、触診により筋肉や筋膜の硬さを詳しく評価し、必要に応じて専門的な手技でリリースを行います。
セルフケアでは届かない深部の筋肉や、自分では気づきにくい問題箇所にもアプローチできるのが大きな特徴です。
また、筋膜リリースやトリガーポイント療法など、専門的な技術を用いることで、より効率的に筋肉の緊張を解放できます。これにより、セルフケアの効果もより高まることが期待できます。
自宅ケアの継続サポート(生活指導)
整骨院の重要な役割の一つが、患者さん一人ひとりの生活スタイルに合わせたケア方法の指導です。
職業や趣味、家庭環境などを考慮し、続けやすく効果的なセルフケア方法を提案します。
また、定期的な経過観察により、ケア方法の調整や新たなアドバイスを提供できるのも専門機関ならではのメリットです。一人で頑張るより、専門家のサポートがあることで継続しやすくなり、結果的により良い改善につながります。

ストレートネックのお悩みは「大分市ゆらぎ整骨院」へ
ストレートネックの関するお悩みは大分県大分市「ゆらぎ整骨院」へお任せください。
当院では、ストレートネックに対して「全身調整」を行っており、首の問題を全身の問題と捉えて施術を行っています。
これまで、ストレートネックに対して首をボキボキされたり、首を中心としたマッサージを受けてきた方けど効果を実感できなかった人は、一度当院の施術を受けてみてください。