ぎっくり腰で直ぐ病院・整骨院へ行くのは間違い!?理由と対処法を解説

突然襲ってくる「ぎっくり腰」

みなさんは、ぎっくり腰になってしまったらまず最初に何をしますか?

もちろん様々な答えがあると思いますが、おそらく一番多い答えが「病院・接骨院へ行く」ではないでしょうか?

今回は、この答えに少し苦言を呈したいと思います。

実は場合によっては、ぎっくり腰になって直ぐに病院・接骨院へ行くことで「症状が悪化」してしまうことがあるのです。

目次

直ぐに病院・接骨院へ行き症状が悪化する理由とは?

ぎっくり腰を発症して直ぐに病院・接骨院へ行くことで症状が悪化する理由はただひとつ。

行き帰り時の身体への負担

この理由に尽きます。

ぎっくり腰といっても症状の程度は個人差があり、中にはまともに歩くことができない人や日常生活もまともにおくれなくなる人もいるほどです。

まともに歩けないにも関わらず「病院・接骨院へ行けば何とかして貰える」という一心で、やっとの思いで来院される人がいますが、これがぎっくり腰が悪化してしまう理由です。

通院効果より行き帰りの負担の方が大きい

私自身は、ぎっくり腰で来院予約を頂く場合には必ず状態の詳細を伺います。

そのうえで、歩くことすら困難な人には「ひとまず1日家で安静にして下さい」とお願いをします。

理由は簡単で「接骨院に来るまでの負担」と「施術を行うことでの改善効果」を考えたときに明らかに、接骨院に来るまでの負担の方が大きいと判断するからです。

大抵の場合1日家で安静にして頂くことで、翌日には症状は少し軽くなり通院ができる程度に症状が緩和します。

無理してその日に通院するよりも、結果的には効率良くぎっくり腰を改善させることができることになるのです。

家で安静にしている時にできる対処法は?

歩くことすら困難な場合の安静時はひとまず「本当に安静にしておいてください」

頑張って家のことをしたり、リハビリとして動こうとすることは絶対にしないようにしましょう。

その他にも、自宅のマッサージ機にかかったり、家族の人に腰を圧して貰ったりなども症状の悪化に繋がるリスクがあるため辞めてください。

唯一、家でできる対処法としておすすめできるのは「アイシング」です。

氷水を20分程度、腰の痛い部分にあてることで炎症を取り除く効果が期待できます。

アイシングの注意点

よく保冷剤をあてる人がいますが、理想は氷水です。アイスバックの中に氷を沢山いれて、氷同士がくっつかないために少量の水を入れてご使用ください。

直ぐに病院・接骨院に行くべきケースとは?

  1. 重度な症状(痺れ・安静時痛)がみられる場合
  2. 軽度な症状(歩ける・日常生活は問題なくおくれる)場合

今度は反対にぎっくり腰で「直ぐに病院・接骨院に行くべきケース」を大きくふたつに分けてご紹介致します。

特に①のケースは緊急性を要する場合があるため、接骨院ではなく「病院」へ行き検査を受ける必要があります。

重度な症状(痺れ・安静時痛)がみられる場合

  • 脚の裏・足先にかけて痺れがある
  • 横になっているのにズキズキと激しく痛む

このような症状が出た場合には、直ぐに病院で検査を受けることをおすすめ致します。

もしかすると、ぎっくり腰だと思っていても「骨が折れている」「関節に何かしらの支障をきたしている」「対処が必要な神経症状が出現している」ケースも考えられます。

しっかりと状態を解明した後にしかるべき処置を受けるようにしましょう。

軽度な症状(歩ける・日常生活は問題なくおくれる)場合

  • 少し腰は痛いけど歩ける
  • 少し腰は痛いけど立ち座りは問題なくできる

ぎっくり腰のなかでも「軽度」といわれる状態の場合は、直ぐに病院・接骨院に行くことで更なる改善を目指すことができます。

ちなみに、よく「ぎっくり腰は繰り返す」と言われることがありますが迷信です。

しっかりとぎっくり腰について知ることで、ぎっくり腰を繰り返すことのない身体がを手に入れることができます。

まとめ

ぎっくり腰については少し理解して頂けましたか?

もし、ぎっくり腰になってしまったら慌てず冷静にご自身の状態を確認しましょう。

そのうえで、然るべき対応をとることで早期改善を目指すことができます。

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