筋膜リリース後「痛い」のは好転反応?|89%が誤解している痛みとは

人気急上昇中の筋膜リリース。

大分市のゆらぎ整体院でも連日多くの来院者様にお越しいただいていますが、筋膜リリースについての質問をよく受けます。

もちろん、一番の質問は筋膜リリースの効果についてですが、次に多い質問が「筋膜リリース後に痛くなったけど、これって好転反応なの?」という内容です。

本ページは、近年あまりにも同じ内容の質問を多く受けるようになったため、そんな方々に向けて「筋膜リリース後の痛み」について、当院にお越しの89%の方が誤解していた真実をお伝えさせていただきます。

筋膜リリース後の痛みを「好転反応」だと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

筋膜リリース後、痛いのは好転反応?

筋膜リリースを受けたあとに「痛い」と感じる現象を好転反応だと思っている方はほとんどですが、残念ながら好転反応ではなく「筋膜・筋肉の炎症や損傷」の場合がほとんどです。

痛みの正体は「炎症」

筋膜リリースと言っても施設によって行う内容はまったく異なります。

しかし、多くの施設が行っている筋膜リリースは、指や用具で特定の部位をグリグリと揉みこんだり、抑え込んだりする施術です。

おそらく、筋膜リリースを受けている最中にも「痛み」を感じる人は多いのではないでしょうか。

それだけ強い力で特定の部位に施術を行えば、当然、筋膜や筋肉(正確には筋繊維)が傷つき、切れて炎症を起こしてしまいます。

この現象は好転反応とは似て非なるものであり、単なる損傷であるため、体にとってはマイナスです。

筋肉リリースは揉み返しが起きやすい

先述したように筋膜リリース後の痛みは筋膜・筋肉の損傷である可能性が高いですが、このような現象を「もみ返し」と表現することがあります。

では、もみ返しと好転反応とは何がどう違うのでしょうか?

以下で、簡単な違いと見分け方をお伝えさせていただきます。

好転反応ともみ返しの違いと筋膜リリース後の簡単な見分け

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好転反応もみ返し
メカニズム悪い状態の体が良い状態になろうとしているときに起こる拒否反応筋肉(筋繊維)が傷つき切れて炎症を起こしている状態
症状痛み・だるさ・軽いしびれなど強い痛み・熱感
持続期間1~3日3日以上

上記表は好転反応ともみ返しの違いです。

もし、筋膜リリース後に痛みを感じたときは上記表を参考に、ご自身の痛みが好転反応なのか?もみ返しなのかを判断してみましょう。

簡単な見分け方は、痛みの程度です。好転反応では、痛みが出るといっても激しい痛みであることは稀で、軽い痛みとだるさを伴います。

一方、もみ返しは筋繊維が傷ついて炎症を起こしているため、強い痛みにくわえて熱ぼったさを感じることがあります。

筋膜リリース後、痛いときの対処方法

筋膜リリース後、痛みを感じたときは以下の方法をお試しいただくと症状の緩和が期待できます。

アイシング(冷却)

筋膜リリース後のもみ返しは、必ずアイシングを行いましょう。

アイシングは炎症を取りのぞいてくれるだけでなく、損傷した筋繊維を修復してくれるための血液を集める効果も併せて期待できます。

目安時間は20分前後。30分以上のアイシングは体の冷えにもつながるためおすすめできません。

アイスノンや保冷剤は温度がマイナスの場合があり凍傷のリスクを伴うため、できるだけ氷水をご使用ください。

入浴

筋膜リリース後、痛いときの入浴は賛否が分かれますが、わたしは入浴を推奨します。

理由は、寝つきをよくして睡眠の質を上げてくれるからです。

筋肉の修復には色々な御託を並べても結局「休息」が一番。つまり寝ることが修復方法なのです。

その睡眠の質を上げてくれるのが入浴ですが、注意点がひとつだけあります。

入浴は、睡眠時間から逆算して2~3時間までに済ませて、就寝前の入浴は深部体温が上昇し過ぎるため避けるようにしましょう。

湿布・鎮痛薬

筋膜リリース後、我慢できないほどの痛みを感じたときは我慢せずに湿布薬・鎮痛薬を使用しましょう。

ただし、筋膜リリースを受けた後に我慢できないほどの痛みを生じることは当たり前ではありません。

間違っても今後、同じ施設に行かないようにしましょう。

腕の良い筋膜リリース施設の見分け方

せっかく筋膜リリースをお金を払って受けるなら腕の良い施設で受けたいですよね。

間違っても、もみ返しのような体へ悪影響を与える筋膜リリースをお金を払って受けるような事態は避けなければなりません。

では、どのような施設で受ける筋膜リリースがおすすめなのでしょうか?

今後の筋膜リリース施設えらびの参考にしていただきたい見分け方をご紹介します。

短時間・低強度の筋膜リリースをする施設

筋膜を解きほぐすために過度な力は必要ありません。

そもそも、筋膜は筋肉の表層に付着している薄い膜のため、グリグリと深部(筋肉)までアプローチする必要はないのです。

また、長時間の筋膜リリースは当然、筋膜や筋肉に大きな負担を掛けてしまいます。

腕の良い施設で受ける筋膜リリースは痛みはほとんど感じないうえ、施術時間も短めで体へ小さな負担で大きな効果を実感することができる点が特徴です。

筋膜リリースだけにとらわれない施術をする施設

筋膜リリースはあくまでも目的のためのワンピースに過ぎません。

たとえば、肩こりを解消したい場合は筋膜リリースは効果的ですが、筋膜リリースだけで肩こりが解消するわけではありません。

腕の良い施設では、ひとつの施術のみをひたすら長時間行うようなことはせずに、目的のために必要な施術を総合的に行います。

そのため、筋膜リリースと銘打ってメニューを出している施設よりも、メニューのなかのワンピースとして筋膜リリースを提供している施設のほうが腕が良い場合が多いです。

まとめ

筋膜リリース後「痛い」と感じるのは好転反応?についてを解説させていただきました。

おもな内容を以下にまとめてみましたのでご参照ください。

  • 筋膜リリース後の痛みはもみ返しの場合が多い
  • もみ返しは体にとって悪いこと
  • 好転反応との見分け方は痛みの度合いと持続期間
  • もみ返しを感じたらアイシングなどの処置が必要
  • 腕の良い施設を見分けることが必要

現在、筋膜リリースを行う施設は至るところに存在しています。

家からの距離・料金・口コミなど判断材料は多くありますが、ぜひ施術の内容をホームページ等でチェックしてみてください。

また、みなさんが抱えている悩みや不調を改善するための方法として本当に筋膜リリースが必要なのかを今一度考えてみることも大切です。

大分市ゆらぎ整体院の筋膜リリース

大分市古国府・南大分エリアのゆらぎ整体院では、筋膜リリースだけを提供するメニューは存在しません。

しかし、施術のなかで筋膜に目を向けた施術を行うことはあります。

もちろん「筋膜リリースを受けたい」とご希望の方はお気軽にお申し付けください。

筋膜リリースを受けたい理由や興味を持った理由をしっかりとお伺いしてのちに、最善の施術内容をご提案させていただきます。

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