肩の高さが違う原因と知って欲しい疾患&解決方法を柔道整復師が解説

友人から肩の高さが違うと言われた

鏡で見ると肩の高さが違う気がする

こんな経験ありませんか?

大分市のゆらぎ整骨院へも、肩の高さが違うお悩みで来院される方が多くいらっしゃいます。

肩の高さが違うと聞くと、体の歪みを思い浮かべる方が多いかと思いますが、体の歪みのなかには軽視できないものもあります。

本ページでは、そんな「肩の高さの違い」にスポットあてて、肩の高さが違う原因や知って欲しい疾患についてをくわしく解説させていただきます。もちろん、解決方法もこれまでの臨床経験をもとに分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

肩の高さが違うのはなぜ?考えられる4つの原因

肩の高さに左右差が生じる原因は様々ですが、代表的な原因は以下の4つです。

体の使い方&姿勢によるもの

肩の高さの左右差で最も多い原因が、長年の生活習慣によるものです。

たとえば、片側でばかりバッグを持つ、いつも同じ手でスマートフォンを操作する、座る時に決まって同じ側の脚を組むなど、日常の何気ないクセが積み重なって肩の高さに影響を与えます。

また、デスクワークでの姿勢も大きく影響します。

マウス操作を行う側の肩が上がりがちになったり、モニターの位置によって首が左右どちらかに傾いたりすることで、肩周りの筋肉に左右差が生まれます。また、電話を肩と耳で挟む動作を頻繁に行うなどの不均衡な体の使い方も片側の筋肉が過度に緊張して肩の高さに影響することがあります。

このような筋肉のアンバランスは、ひとつひとつは大したことはありませんが、年月をかけて蓄積されることで明確な見た目の左右差として現れるようになるのです。

実際、整骨院での臨床経験では、患者さん自身も気づかない生活習慣が原因となっているケースが非常に多く見られます。

骨格の歪みによるもの

骨格の歪みも、肩の高さの左右差を引き起こす原因のひとつです。

とくに、骨盤の傾きやねじれは、その上に位置する背骨全体のバランスに影響を与え、最終的に肩の高さの違いとして現れることがあります。

骨盤が右に傾いていると、体はバランスを取ろうとして背骨を左にカーブさせる代償姿勢を取ります。この結果、左右の肩甲骨の位置が変わり、肩の高さに差が生じます。また、背骨自体にねじれがあると、肩甲骨の前後位置や高さが左右で異なってしまうこともあります。

また、長時間の不良姿勢により、背骨の正常なカーブが失われることも肩の高さの左右差につながります。猫背や反り腰などの不良姿勢が慢性化すると、背骨全体のバランスが崩れ、肩甲骨の位置に左右差が生じる可能性があるのです。

特定の疾患によるもの

肩の高さが違う原因には、場合によっては注意すべき疾患が隠れている場合があります。

特に、筋肉や神経に関する疾患、先天的な骨格異常などが原因となっているケースでは、専門的な医療が必要になることがあるため注意が必要です。

筋ジストロフィーなどの筋肉の疾患では、片側の筋力低下や筋萎縮により肩の高さに明らかな左右差が現れることがあります。また、末梢神経の障害により特定の筋肉の機能が低下すると、その影響で肩の位置に変化が生じる場合もあります。

頚椎ヘルニアや胸郭出口症候群などの神経圧迫疾患でも、症状のひとつとして肩の高さの変化が見られることがあります。これらの疾患では、しびれや痛み、筋力低下といった他の症状も伴うことが多いです。

先天性の骨格異常や過去の外傷による後遺症も考慮する必要があります。生まれつき左右の骨格に差がある場合や、骨折などの外傷後に骨の癒合が不完全だった場合、長期間経過してから肩の高さの左右差として現れることがあります。

最も多いのが「側弯症」です。側弯症は背骨が左右に弯曲する疾患で、程度によっては明らかな肩の高さの左右差が見られます。軽度の側弯であれば症状がほとんどない場合もありますが、中等度以上では肩の高さの違いが顕著に現れ、見た目の問題だけでなく機能的な問題が生じることもあります。

生まれつき&骨格の形状によるもの

肩の高さが違うといっても、すべてが歪みや疾患によるものとは限りません。

そもそも、人間の体は完璧な左右対称ではないのです。左右の骨の大きさ形がすべて同じでなければ、肩の高さに違いが生じることも珍しい話ではありません。

肩の高さが違うと起こりやすい不調&デメリット

肩の高さの左右差は、単なる見た目の問題ではありません。体のバランスが崩れることで、様々な不調が引き起こされる可能性があります。

肩こり・首こり・頭痛などの慢性的な不調

肩の高さに左右差があると、肩こり・首こり・頭痛などの不調を伴うことがあります。

高い方の肩では僧帽筋や肩甲挙筋が常に緊張状態になりやすく、慢性的な肩こりや首こりの原因になりやすく、低い方の肩では筋肉が引き伸ばされた状態が続き、だるさや重さを感じることが多くなります。

筋肉の左右差により、「いつも右肩だけがこる」「左の首筋が張って痛い」といった片側性の症状が現れやすくなり、実際患者さんからも「施術を受けても片側だけすぐに戻ってしまう」という声を聞くことがあります。

また、痛みや不調が長期間続くと、痛みをかばう動作により更なる筋肉の緊張や姿勢の悪化を招く悪循環に陥ることもあるため、早期の対処により慢性化を防ぐことが大切です。

肩・首の可動域制限

肩の高さの左右差は、見た目だけでなく可動域にも影響を与えます。

分かりやすい部位で言えば肩や首の動きに制限が生じ、日常生活の動作に不便を感じることがあります。

具体的には、高い方の肩では、肩を下げる動きが制限されることがあり、肩甲骨の位置異常により、腕を上げる動作や後ろに回す動作に左右差が生じる場合があります。

また、首の動きにも支障が出る場合があります。肩の高さの左右差により首の筋肉バランスが崩れると、首を左右に回したり、上下に動かしたりする動作に制限が生じるのです。特に高い方の肩側への首の側屈(首を横に倒す動作)が制限されやすくなります。

自宅で出来る!簡単セルフチェック方法

まずはご自身の肩の高さはどうなのかチェックしてみましょう!

STEP
鏡の正面に立つ

薄着または衣服を脱いだ状態で立ちましょう。

STEP
肩峰の高さを比べる

自然に立った状態で、左右の肩の最も高い部分(肩峰)の高さを比較します。明らかに片側が高い場合は左右差があることがわかります。

先述したとおり、あくまでも左右は生まれつきや骨の形状により生じることもあります。ひとつの目安として、また日々の変化を確認するセルフチェックとしてご活用ください。

肩の高さの違いを解消する方法

では、肩の高さの違いを解消するセルフケア方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

これまでの臨床経験をもとにできる限りの対策をお伝えさせていただきます。

ストレッチ

やはり、代表的な解消方法はストレッチです。

なかでも肩甲骨まわりのストレッチは効果が高く、日常生活で動かす機会が極端に少ない肩甲骨の動きを取り入れることで首肩まわりの筋肉が適度にほぐれバランスが整います。

タオルを使ったストレッチ

STEP
タオル持って両手をあげる

タオルの両端を持って両手をあげます。

STEP
肘を下げ肩甲骨を寄せる

両肘を下げながら肩甲骨を寄せるように両手を下げます。タオルがたわまないよう両手をまっすぐ下ろしましょう。

肩を回す肩甲骨はがし

STEP
両手を肩にそえる

写真のように両手を肩の上にそえます。

STEP
円を描くように回す

ゆっくりと円を描くように肩を回しましょう。両手を肩にそえたままです。反対回しも行います。

肩の高さの違いにお悩みなら大分市の「ゆらぎ整骨院」へ

肩の高さの違いが気になる方は、大分市のゆらぎ整骨院へお気軽にお越しください。

当院では、単に肩の高さを揃えるだけの施術ではなく、肩の高さが違う原因・他に問題のある部位はないか・肩の高さを揃える必要はあるのか・その場かぎりの結果にならないためのアドバイスなど、あらゆる角度から問題解決を試みることができます。

回数券の押売り・次回予約の強要・口コミの強要などは一切ございません。お気軽にご予約ください。

目次