ためしてガッテンの「肩甲骨はがし」は効果ある?柔道整復師が解説

みなさんが大好きな健康番組「ためしてガッテン」

現在は、定期的な放送は終了していますが、少し前までは放送の翌日の当院では番組内容に関する質問ばかり受けていた記憶があります。

それだけみなさんにとってためしてガッテンは重要な情報ツールだったわけですが、今回は「肩甲骨はがし」についてためしてガッテンの内容はどうなのかを先日患者さんから質問を受けたため調査してみました。

目次

ためしてガッテンで「肩甲骨はがし」を特集した放送回はない

調査の結果、ためしてガッテンで肩甲骨はがしに特化した放送回は確認できませんでした。これに関して、何か情報をお持ちの方はコメント欄にてご教示いただけますと幸いです。

「肩甲骨はがし」という言葉は、テレビよりも民間療法やYouTube、SNSなどのほうで先に広まった比較的新しい概念です。そのため、NHKのような公的メディアが直接この言葉を使って特集を組むことは少なかったのかもしれません。

とはいえ、「肩甲骨まわりの可動性を高めるストレッチ」「肩こりや四十肩の予防体操」といったテーマではたびたび肩甲骨に関連した内容が登場しています。

ためしてガッテンで紹介された「肩甲骨はがし」

ためしてガッテンでは、これまで肩甲骨に対する様々なストレッチ&エクササイズ方法を紹介しています。これらが、広義の意味で「肩甲骨はがし」と言えるため、以下で紹介していきます。

タオルを使用した肩甲骨ストレッチ

  • タオルの両端を持ち、肩幅より少し広く両手を広げます。
  • 肩甲骨を寄せながら、タオルを頭の後ろに引き下げます。
  • この動作を10〜15回繰り返すことで僧帽筋や広背筋に効果があります。

背中で両手を組む方法

  • 背中で両手を組み、肩甲骨を寄せながら胸を開きます。
  • そのまま10秒間キープし、1日に3回程度行います1

肩甲骨を寄せるストレッチ

  • 背筋を伸ばして座り、両腕を体の横に垂らし、ひじを軽く曲げます。
  • 背中の中心に向かって左右の肩甲骨を「ギュッ」と寄せ、5秒キープしてリラックス。これを10回繰り返します

ためしてガッテンの「肩甲骨はがし」を柔道整復師が評価

まず結論から。紹介された肩甲骨はがしの方法は、どれも効果が期待できます。

おそらく勘の鋭い方であればお気づきかもしれませんが、紹介した肩甲骨はがしの方法って全部似ているんです。

でも、これには明確な理由があって、肩甲骨は「寄せる」「挙げる」という動きが日常生活で極端に行う機会が少ない動きだからです。紹介した肩甲骨はがしの方法は、これらを補うための方法のため必然的に似たようなものになってしまいます。

肩甲骨はがしについて知って欲しいこと

正直、肩甲骨はがしという言葉がメジャーになりすぎて、我々専門家は少し困惑しています。

そもそも、肩甲骨はがしという名前自体は、あり得ないものなんです。当然です、肩甲骨はがしって、実際に肩甲骨が剥がれたら大変ですよね?

このことは、みなさんも承知なのかもしれませんが、肩甲骨はがしとは「硬くなって動きづらくなった肩甲骨を柔らかくして動きやすくしましょう!」という目的のもと行われるものです。

そのため、「はがれる」という表現は正しくありません。便宜上、使用しているだけです。

その他にも、肩甲骨はがしについて知っておいて欲しいことがあります。

施術内容は整骨院ごとに違う

肩甲骨はがしには統一された施術方法がありません。

そのため、整骨院やマッサージ院によって施術内容が大きく異なります。ある院では優しいストレッチ中心の施術を行い、別の院では強めの手技療法を用いるなど実に様々です。

また、使用する道具や施術時間、アプローチ方法も施設ごと異なります。同じ「肩甲骨はがし」という名前でも、実際に受ける施術は全く違うものになる可能性が高いため事前にご承知おきください。

肩甲骨はがしに正解はない

肩甲骨はがしは、肩甲骨の動きを良くするための手段であり、決まった正解の方法は存在しません。

人それぞれ肩甲骨の状態や筋肉の緊張度、体の使い方が異なるため、効果的なアプローチも個人差があるうえ、そもそも医学的根拠がなく民間療法のため正解が存在するはずがないのです。

しかし、民間療法でも効果が期待できることもあります。大切なのは、自分の体の状態に合わせた適切な方法を見つけることです。

ゴリゴリ強引に行う施術はリスクを伴う

「ゴリゴリ」と音がするような強引な施術は、かえって体に負担をかける可能性があります。

過度な力で肩甲骨周りの筋肉や関節を動かすと、筋肉繊維を傷つけたり、関節に負担をかけたりするリスクがあるのです。

また、強すぎる刺激は筋肉の防御反応を引き起こし、かえって緊張を高めてしまうことがあります。施術後に痛みが残ったり、翌日に体調不良を感じたりする場合は、施術が強すぎた可能性を考えましょう。

良い施術は、適度な刺激で筋肉をリラックスさせ、自然な動きを促すものです。施術中に痛みや不快感を感じたら、遠慮なく施術者に伝え、強さを調整してもらうことが大切です。

ひとりで簡単にできる

肩甲骨はがしは、必ずしも専門家による施術を受ける必要はありません。

日常生活の中で簡単にできるセルフケア方法がたくさんあります。例えば、肩甲骨を寄せる動作や、腕を大きく回す運動、壁を使ったストレッチなど、特別な道具を使わずに行えるものが多数あります。

デスクワーク中でも、肩を上下に動かしたり、首を左右に傾けたりするだけで十分な効果があります。これらの簡単な動作を日常的に取り入れることで、肩甲骨周りの筋肉をほぐし、血流を改善することができるのです。

セルフケアの肩甲骨はがしで効果が出ないときは「専門施設」へ!

肩甲骨はがしをひとりで頑張っても、肩こりや首こり、猫背やストレートネックなどのお悩みが解決されないときは、専門家の力を借りましょう。

なかでも、柔道整復師・鍼灸師などの知識が豊富な施術者が在籍する整骨院・鍼灸院などで施術を受けることをおすすめします。

大分市で肩甲骨はがしなら「ゆらぎ整骨院」へ!

肩甲骨はがしを受けてみたい方は、大分県大分市のゆらぎ整骨院へお越しください!

当院では、痛みの場所にとらわれない独自の施術方針により「全身アプローチ」で痛みの解消と原因特定を行っております。

どこの整骨院や整体院に行っても、肩甲骨のまわりを揉んだりほぐしたりするだけの施術を受けてきた方は、一度当院の全身施術をお試しください!後悔はさせません。

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