何か、鎖骨の下あたりを押すと気持ちいいって感じません?あれって何なんですか?
という質問を受けたことがあります。しかし、当時は、わたし自身が鎖骨の下を押す行為をしたことがないため、その感覚がよく分からなかったのです。
でも、鎖骨の下を押して気持ちいいって感じる人って結構多いんですね。よく人間観察をしてみると、電車のなかで、無意識に鎖骨の下に手が向かっている人もいました。
.おそらく、多くの人がなんとなく触れている部位ですが、実はこの”気持ちよさ”には理由があるんです。
本ページでは、整骨院の現場で数多くの患者さんの施術を行ってきた経験から「なぜ鎖骨の下を押すと気持ちいいのか?」を解説するとともに、セルフケア方法、気をつけたい注意点などを大分市「ゆらぎ整骨院」がわかりやすく解説させていただきます。
鎖骨の下を押すと気持ちいいのはなぜ?

整骨院でも「先生、ここを押してもらうとすごく楽になるんです」と鎖骨の下を指さす患者さんは結構います。
この気持ちよさには、解剖学的にもきちんとした理由があるのです。
交感神経と副交感神経のバランスに関係
鎖骨の下は、自律神経の働きと深く関わっている部位です。
特に、首から胸にかけては交感神経幹という重要な神経の通り道があり、この周辺を適度に刺激することで自律神経のバランスが整いやすくなるんだとか。
現代人の多くは、デスクワークやストレスで交感神経が過度に働いている状態です。鎖骨下を優しく押すことで副交感神経が優位になり、自然とリラックス感を得られるのです。
「なんとなく疲れているとき」や「イライラしているとき」に無意識に触ってしまうのは、体が自然とリラックスを求めるため、人間の防御反応的に鎖骨の下に手が向かうのではないでしょうか。
リンパが集中しているから
鎖骨の下には「鎖骨下リンパ節」という重要なリンパ節があります。
ここは体中のリンパが最終的に合流する場所で、いわば「リンパの終着駅」のような役割を果たしています。
デスクワークで前かがみの姿勢が続いたり、ストレスがたまったりすると、このリンパの流れが滞りやすくなります。そこを適度に刺激することで、老廃物が流れ始め、「スッキリした」「軽くなった」という感覚を得られるのです。
実際に整骨院での施術でも、鎖骨下のリンパ節にアプローチを行うと「肩が軽くなった」「呼吸が楽になった」という声をよくいただきます。
筋肉のコリ(小胸筋・前鋸筋など)がほぐれる
鎖骨の下には、姿勢を支える重要な筋肉が集中しています。特に「小胸筋(胸の奥の筋肉)」や「前鋸筋(肋骨の横についている筋肉)」は、前かがみの姿勢が続くと緊張しやすい部位です。
これらの筋肉が硬くなると、肩こりや首の痛み、さらには呼吸の浅さにもつながります。鎖骨下を押すことで、これらの筋肉の血行が一時的に促進され、コリがほぐれる感覚を得られるのです。
「押すと気持ちいい」というのは、まさに筋肉が「ほぐしてほしい」と訴えているのかもしれないですね。

鎖骨の下が気持ちいいのは良いこと?悪いこと?

結論から言えば、悪いことの場合が多いです。
そもそも、健康な状態の体では、鎖骨の下を押しても気持ちいいとは感じない人が大半です。
これは、鎖骨の下だけではないのですが、整骨院で患者さんの施術を日々していると「気持ちいい」と感じる部位には共通点があることがわかります。それは、その部位が何らかの疲労や緊張を抱えているということです。
健康な状態の筋肉や組織は、押されても特別な感覚はありません。
「気持ちいい」と感じるということは、体がそこのケアを求めているサインと考えられます。
つい無意識に鎖骨の下に手が向かってしまうのは、体が「ここをほぐして欲しい」と訴えているのかもしれません。この体からのメッセージを見逃さずに、適切なケアをしてあげることが大切です。
ただし、注意が必要なのは強い痛みを感じる場合です。軽い圧迫で強い痛みを感じたり、しこりのようなものを感じたりする場合は、単なる筋肉の緊張以上の問題がある可能性があります。このようなケースでは、必ず医療機関を受診して検査を受けるようにしましょう。

鎖骨下の効果的なセルフケア方法

整骨院での施術を参考に、自宅でも安全にできるケア方法をご紹介します。大切なのは「優しく、ゆっくりと」行うことです。
鎖骨下の押し方
まず、鏡の前で鎖骨の位置を確認しましょう。
鎖骨の下、指1本分ほど下がった部分が押すポイントです。
指2〜3本を使って、その部分を優しく押します。このとき、強く押す必要はありません。「少し重みを感じる程度」の圧で十分に効果が期待できます。
そのまま小さな円を描くように、ゆっくりと動かします。息を吐きながら行うのがポイントです。呼吸を意識することで、よりリラックス効果が高まります。
時間の目安は片側1~2分程度でOK。長時間やりすぎると、かえって組織を傷めてしまう可能性があるので注意しましょう。
首・肩まわりと連動させたストレッチ
鎖骨下のケアをより効果的にするためには、周辺の筋肉も一緒に動かすことが大切です。
まず、両手を後ろで組み、胸を開くようにストレッチします。このとき、鎖骨下の筋肉が伸びているのを意識してください。
次に、肩甲骨を寄せたり離したりする動きを10回程度繰り返します。これにより、鎖骨下から肩甲骨周辺の筋肉全体が動き、血流が改善されます。
最後に、首をゆっくりと左右に傾けるストレッチを行います。首と鎖骨は筋膜でつながっているため、この一連の動きで全体的なバランスが整います。

鎖骨の下を押してはダメなとき
セルフケアは効果が期待できますが、なかには注意が必要なケースもあります。整骨院でも、まず状態を確認してから施術を行うように、自分でケアするときも体の状態をチェックすることが大切です。
しこり・強い痛み・腫れがあるとき
鎖骨下を触ったときに、明らかなしこりを感じたり、軽く触れただけで強い痛みがあったり、腫れているような感じがある場合は、セルフケアは控えましょう。
この部位には重要な血管やリンパ節があるため、何らかの異常がある可能性があります。リンパ節の腫れや血管のトラブルは、適切な医学的判断が必要です。いつもと違うと感じたら、無理に自分でケアしようとせず、医療機関を受診することをおすすめします。
慢性&長期間痛みがある場合
軽いセルフケアでも痛みが続く場合や、何もしなくても鎖骨下に違和感がある場合は、頸椎(首の骨)や胸郭(肋骨周辺)に問題がある可能性があります。
また、神経が圧迫されている場合もあり、セルフケアで症状が悪化することもあります。慢性的な症状がある場合は、整形外科や整骨院で専門家に相談することが大切です。
整骨院では、症状の原因を特定し、適切な施術方法を選択します。自己判断でケアを続けるよりも、まず原因を明確にすることが症状改善への近道です。

鎖骨の痛みでお悩みなら大分市「ゆらぎ整骨院」へ!

鎖骨の痛みでお悩みの方は、大分市のゆらぎ整骨院へお越し下さい。
当院では、鎖骨の痛みの原因を追求&特定したうえで、必要な処置を行います。特に、姿勢の悪さからくる鎖骨の痛みに対しては、独自の全身調整で体のすみずみまで施術を行い、痛みの解消を目指します。
整骨院でよくある回数券の押売りや次回予約の強要などもありませんので、安心してご来院ください。

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