骨盤矯正クッションのデメリット&逆効果だと柔道整復師が言う理由

骨盤矯正クッションを使っている人って意外と多いんですね。

大分市のゆらぎ整骨院では、腰痛・肩こりなどの不調でお悩みの方が多く来院されていますが、特にデスクワークをされている人で骨盤矯正クッションを使用されている人は相当数いらっしゃる印象です。

もちろん、みなさんが骨盤矯正クッションを使用する理由は不調の軽減だと思います。色々と試行錯誤しながら、少しでも自身の不調緩和のために手を尽くす行動力は素晴らしいことです。

でも、骨盤矯正クッションってデメリットもあります。もう少し突っ込んでお伝えするなら、柔道整復師であるわたし個人の見解では、骨盤矯正クッションって逆効果だと思っています。

もちろん、理由もあります。

本ページでは、そんな骨盤矯正クッションについてのデメリットと、わたしが逆効果だとお伝えする理由をわかりやすく解説させていただきます。気になる人は、最後までご覧ください。

目次

骨盤矯正クッションとは?

骨盤矯正クッションとは?

骨盤クッションとは、座るときに「骨盤を正しい位置」に導くことを目的としたクッションを指します。

ただし、骨盤クッションに医学的・工学的な定義はないため、色々な素材や形の商品が骨盤矯正クッションとして販売されています。

骨盤矯正クッションの主な目的

一般的には、以下のような目的で骨盤矯正クッションを使用する人が多いようです。

  • 骨盤の前傾・後傾をサポートして正しい座り姿勢を促す
  • 坐骨でしっかり座れるように設計されている(骨盤が立つ状態を作る)
  • 長時間座っても腰やお尻に負担がかかりにくくなる
  • 姿勢が良くなることで腰痛・肩こりなどの軽減が期待される

骨盤矯正クッションのデメリット

骨盤矯正クッションのデメリット

骨盤矯正クッションには、正しく座れるというメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

万人に合うものではない

骨盤矯正クッションは、体格や骨盤の形状、姿勢の癖が異なるすべての人に効果があるわけではありません。

クッションの構造が自分の体に合っていないと、逆に骨盤や背骨に余計な負担がかかり、腰痛や違和感を感じる原因になるケースもあります。特に「座るだけで整う」といった過度な期待をして使い始めると、思ったような効果が得られずがっかりするケースも少なくないでしょう。

熱がこもりやすい

骨盤矯正クッションは熱のこもりやすさもデメリットのひとつです。

骨盤矯正クッションの多くは、しっかりとしたホールド感を出すために厚みのあるウレタンや低反発素材が使われています。これにより通気性が悪くなり、特に夏場などは蒸れやすく、座っていて不快に感じることがあります。

長時間使用していると、お尻や腰まわりに熱がこもり、汗をかきやすくなったり、肌トラブルの原因になる可能性もあるため、季節や環境に応じた対策が必要です。

長時間使用してしまう

骨盤矯正クッションは、座り心地がよいと感じる人が多く、つい長時間使ってしまうことがあります。

しかし、どんなに優れたクッションでも、同じ姿勢を長く続ければ筋肉が固まり、血流も悪くなります。特に座り仕事などで何時間も座りっぱなしになると、腰痛や肩こりのリスクが高まるため、適度に立ち上がって身体を動かすことが大切です。

骨盤矯正が逆効果である理由

骨盤矯正が逆効果である理由

長時間の使用で症状悪化を招く

骨盤矯正クッションを長時間使うことで、かえって骨盤や腰まわりの筋肉にストレスがかかるケースがあります。

たとえば、クッションが硬すぎると圧迫が強まり、坐骨や仙骨周辺が痛くなることも。また、合わないクッションを長時間使うことで姿勢が崩れ、それが腰痛や首こりなどの不調につながることがあります。

過保護による筋力低下

クッションが骨盤をサポートしてくれるのは一時的な補助にすぎません。

クッションに頼りすぎてしまうと、体幹や骨盤を支えるインナーマッスルの出番が減り、筋力が徐々に落ちてしまいます。結果として、自分で正しい姿勢を保てなくなり、クッションなしではすぐに疲れてしまう身体になってしまうのです。

長時間座れる椅子、楽なクッションなど、最近では人の体に対して過保護な商品が多すぎる印象を持ちます。使い勝手がいい商品が体に良い商品とは限らないことを知っていただきたいです。

根本改善への意識の低下

「クッションに座るだけで骨盤が整う」と思ってしまうと、本来必要な姿勢改善やストレッチ、筋トレといった根本的なアプローチをおろそかにしがちです。

骨盤の歪みや姿勢の悪さの大半が日常の動作の積み重ねによって生じるものです。クッションはあくまでサポート道具であり、それだけで問題を解決できるわけではないという認識をお持ちください。

骨盤矯正クッションを使わずに正しく座る方法

骨盤矯正クッションを使わずに正しく座る方法

正直なところ、骨盤矯正クッションを使わなくても正しく座る方法はあります。しかも、大切なポイントはふたつだけです。

① 床ではなく椅子に座る

正しい座り方を目指すのであれば、椅子に座ることをおすすめします。

これは、体の構造上、床で座ると腰椎(腰の骨)に負担が掛かってしまうからです。つまり、どんなに頑張っても床で正しく座ることはできないという結論に至ります。

ただし、椅子であれば何でもOKというわけではありません。目安は高さです。

座ったときにお尻と膝の高さが一直線になる高さの椅子を使うと正しく座りやすくなります。座椅子やローソファはお尻が著しく膝よりも低くなるためおすすめできません。

② 坐骨で座る

正しい座り方のもうひとつの重要なポイントが、「坐骨(ざこつ)で座る」ことです。

坐骨とは骨盤の下部にある骨で、イスや床に座ったときに直接体重を支える部分を指します。坐骨で座ることで、上半身を支えている骨盤が安定して正しい座り方ができるのです。

坐骨で座る方法は、椅子に深く腰かけることを意識しましょう。お尻の下にある坐骨が左右均等に椅子に当たっている感覚を持つことが大切です。イメージとしてはスクワットをするようにお尻を後ろに突き出すように座ると上手く座れることができます。

正しく座れているかどうかは、脚が組めるかで判断してみてください。正しく座れていると足を組むことができません。この状態で座ることができれば、骨盤矯正クッションを不要です。

本気の姿勢改善は大分市「ゆらぎ整骨院」へ

本気で姿勢改善を目指している人は、ひとりの力ではなく専門家の力を借りることおすすめします。

大分市「ゆらぎ整骨院」では、的確な施術と徹底したアドバイスにより、月1~2回の通院で姿勢改善を目指すことができます。回数券の押し売りや次回予約の強要など一切ございませんので、まずはお気軽にご来院ください。

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