腰痛のマットレスおすすめ3選|柔整師が症状別の選び方を解説



「腰痛にはどのマットレスがいいのか、調べるほどわからなくなる」

「高反発がいいと書いてあったので買ったが、腰の重さが変わらない」

大分市のゆらぎ整骨院にも、寝具についての相談が多く寄せられます。そのなかでよく感じるのが、腰痛をひとまとめにして考えてしまうことが混乱の原因になっているということです。

先に結論をお伝えします。同じ腰痛でも、前かがみで悪化する人と反らすと悪化する人とでは選ぶべきマットレスが変わります。

「腰痛には高反発」という固定概念があなたの快眠の邪魔をしているかもしれません。

本ページでは、症状の出方ごとに何を選べばいいのかを整理します。それぞれの詳しい解説は個別のページにまとめていますので、当てはまるものから読み進めてください。

目次

腰痛におすすめのマットレス3選

この章の結論
  • 体重に合わせて硬さを選びたいならモットン
  • 部位ごとに硬さを変えたいならエアウィーヴ
  • 床や畳の生活を変えたくないならサカイの敷布団

3つとも、寝返りを妨げにくい反発力と返品保証を備えています。ただし、どれが合うかは症状の出方によって変わります。まず表で当たりをつけて、そのあと本文で自分の型を確認してください。

当てはまる状況選ぶもの
体重に合った硬さを指定したいモットンベッド・床どちらも可
肩は柔らかく腰は支えたい/洗えるものがいいエアウィーヴベッド用・重ねる用
床や畳に敷いて寝ているサカイの敷布団床・畳に直接
モットン 高反発マットレス

高反発マットレス

モットン

体重に合わせて硬さを選べる高反発マットレス。90日間の返金保証があり、自宅で寝てから判断できます。

硬さ
体重帯から選択
返金保証
90日間
寝返り
高反発で妨げにくい
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

エアウィーヴ スマート01 マットレスパッド

エアウィーヴ

スマート01

いま使っているベッドや敷布団の上に重ねて使うマットレスパッド。寝具を買い替えずに、寝心地だけを変えられます。

使い方
今の寝具に重ねる
お手入れ
中材まで水洗い可
返金保証
30日間
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

サカイ Recovery design 敷布団

サカイ

Recovery design 敷布団

床や畳に直接敷ける形でありながら厚みのある敷布団。ベッドを置かずに底つきを避けたい方に向いています。

敷き方
床・畳に直接
返金保証
30日間
形状
継ぎ目のない一枚
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

「腰痛には硬いマットレス」で失敗する理由

この章の結論

硬さと反発力は別の性質です。そして硬ければ腰にいいという前提は、研究でも確かめられていません。

硬さと反発力は別の性質のため

もっとも多い誤解がここです。「高反発イコール硬い」ではありません。

反発力は、沈んだ体を押し返す力のことです。硬さは、押したときの沈み込みにくさです。高反発でも柔らかい寝心地のものはありますし、その逆もあります。

この2つを混同すると、「腰痛には高反発」という情報を見て硬すぎるものを選ぶことになります。**必要なのは寝返りを妨げない反発力であって、硬さそのものではありません。**

硬ければよいという前提が確かめられていないため

この点を検証した研究があります。慢性の非特異的腰痛をもつ成人313名を対象に、硬いマットレスと中程度の硬さのマットレスを比較した二重盲検の無作為化比較試験では、中程度の硬さのほうが痛みに関連する障害の改善が大きいという結果が報告されています(Kovacs FM, et al. Lancet. 2003;362:1599-1604.)。

この研究で比較されたのはスプリングマットレス2種類だけであり、すべての腰痛に当てはめられるものではありません。それでも「硬ければ硬いほどよい」という前提が、少なくとも自明ではないことは示しています。

硬すぎると腰が浮いて筋肉が緊張するため

板のように硬い面に仰向けで寝ると、腰と寝具のあいだに隙間ができます。腰椎の反りを支えるものがない状態です。

支えのない腰は、周囲の筋肉が姿勢を保とうとして働き続けます。本来は休むための時間に、筋肉が緊張し続けることになります。朝起きたときの張りとして自覚されるのはこの状態です。

とくに体重の軽い方は、同じマットレスでも沈み込みが少ないぶん影響を受けます。

同じ腰痛でも原因によって選ぶものが違う

この章の結論

前かがみで悪化するなら沈み込みを避ける。反らすと悪化するなら丸まれる余地が要る。この2つは正反対の条件です。自分がどちらかを先に確かめてください。

背骨は、前に曲げるか後ろに反らすかで、内部にかかる力の向きが変わります。屈曲と伸展にともなう脊柱管や椎間孔の形態変化を調べた研究でも、反らす動きで神経の通り道が狭くなり、前に曲げる動きで広がることが示されています(Inufusa A, et al. Spine. 1996;21(21):2412-2420.)。

つまり、痛みが出る方向が違えば、寝具に求める条件も逆になります。次の表で、自分がどれに当てはまるかを確認してください。

症状の出方寝具に求める条件
前かがみになると痛む沈み込みを抑える
反らすと痛む・歩くとしびれる丸まれる余地を残す
お尻の骨が当たって痛い底つきを避ける厚み
横向きでないと眠れない肩が沈む余地

前かがみになると痛む場合

靴下を履くとき、洗面台で顔を洗うとき、床のものを拾うとき。前に体を曲げる動作で痛みが強まるなら、このタイプです。

このとき避けたいのは、腰が深く沈むマットレスです。やわらかい面では腰とお尻だけが落ち込み、肩と足は沈まないため「くの字」の姿勢になります。これはゆるやかな前かがみを一晩続けているのと同じ状態です。

椎間板ヘルニアと診断されている方の多くがここに当てはまります。

反らすと痛む・歩くとしびれる場合

体を後ろに反らすと痛む、しばらく歩くと足がしびれて休むとまた歩ける。この場合は前のタイプと条件が逆になります。

硬すぎる面では骨盤が前に傾き、腰の反りが保たれてしまいます。骨盤がわずかに後ろへ傾く余地がある程度の沈み込みが必要です。「腰痛には硬いマットレス」をそのまま実行すると、このタイプは悪い方向へ進みます。

脊柱管狭窄症と診断されている方が該当します。

お尻の骨が当たって痛い場合

腰そのものより、仰向けになったときにお尻の中央が当たって痛いというタイプです。痩せ型の方や、床・畳に薄い敷布団で寝ている方に多くみられます。

この場合、必要なのは硬さではなく厚みです。体重で潰れて床に届いていれば、寝具として機能していません。硬い面ほど接する面積が小さくなるため、出っ張った部分に圧が集まります。

横向きでないと眠れない場合

仰向けで背中が伸びると痛むため、自然と横向きになっているタイプです。

横向きでは、体重を支えるのが肩と骨盤の側面という限られた2か所になります。硬すぎると肩が押し返されて姿勢を保てず、結局仰向けに戻って痛むという繰り返しになります。肩が沈む余地があるかどうかが分かれ目です。

股関節に痛みがある方と、圧迫骨折後の方が該当します。どちらも横向きが中心になりますが、求める条件は少し違います。

立場によって条件が変わる場合

症状の出方とは別に、生活の条件で選ぶものが変わるケースもあります。

産後の腰痛で探している場合

赤ちゃんと川の字で寝るために床に敷ける薄い寝具が勧められることが多くありますが、薄い寝具は腰にとって不利に働きます。この対立をどう解くかが、産後の寝具選びの中心になります。

加えて、寝具が濡れる機会が増える時期でもあるため、洗えるかどうかも条件に入ってきます。

高齢の家族のために選ぶ場合

家族が体に良いと考えて高反発を選び、ご本人が「硬い」と言って使わない。これが高齢者のマットレス選びでもっとも多い行き違いです。

痩せて骨が当たりやすくなっているご本人の感覚も、寝返りのために反発力が必要という家族の判断も、どちらも正しいために話が噛み合いません。介護保険で借りられるものと借りられないものの区別も含めて、別ページで整理しています。

体重に合った硬さを選ぶ

この章の結論

同じマットレスでも体重によって沈み込み方が変わります。ただし、体重だけで決まるわけではありません。症状の型を先に確かめたうえで、そのなかで体重に合う硬さを選んでください。

体重が軽いと硬く感じやすい

体重が軽い方は、同じマットレスでも沈み込みが浅くなります。そのため、標準的な高反発マットレスが硬く感じられ、肩やお尻など出っ張った部分に圧が集まりやすくなります。

腰痛対策として硬いものを選んだ結果、肩こりや背中の張りが出るというのは、この体重帯でよく起こります。硬さを選べる製品なら、もっとも柔らかい設定から検討してください。

体重が重いと腰だけが沈みやすい

反対に体重が重い方は、やわらかいマットレスでは腰とお尻だけが深く沈みます。肩と足は沈まないため、背骨のラインが崩れます。

この体重帯では、反発力に加えて耐久性も見ておく必要があります。荷重が大きいぶん、へたりが早く進むためです。腰の位置だけ凹んだ寝具は、そこから先ずっと腰を沈ませ続けます。

ただし体重だけでは決まらない

体重を基準にすると選びやすくなるのは事実です。ただ、体重が同じでも、前かがみで痛む人と反らすと痛む人では、必要な沈み込みが逆になります。

順番としては、まず症状の型を確かめる。そのうえで、その方向のなかで体重に合った硬さを選ぶ。この順序を逆にすると、体重には合っているのに症状には合っていないものを選ぶことになります。

腰痛の人が避けるべきマットレスの特徴

この章の結論

症状の型に関係なく、どのタイプにも共通して不利なものがあります。ここに当てはまるものは、いま使っていれば買い替えの理由になります。

腰の位置だけへたって凹んでいるもの

長く使った寝具は、いつも寝ている位置だけが凹みます。腰は体のなかでも重い部分なので、そこが最初にへたります。

この凹みがあると、どんなに正しい姿勢を意識しても腰が沈みます。いま使っている寝具を、上から見て腰の位置が凹んでいないか確認してください。凹んでいれば、その寝具は役目を終えています。

床に直接敷いた薄い敷布団

厚みが足りないと、体重で潰れて床の硬さが直接伝わります。寝具が合っていないというより、寝具として機能していない状態です。

床や畳に直接敷く場合は、10cm以上の厚みを目安にしてください。敷布団を2枚重ねて数日試すと、底つきが原因かどうかが判断できます。

寝返りのたびに余分な力が要るもの

深く沈み込む寝具では、寝返りに余分な力が必要になります。その結果、無意識のうちに寝返りの回数が減ります。

寝返りは、同じ部位に体重がかかり続けるのを防ぐ動作です。回数が減れば、一部の組織に負担が集中しやすくなります。包み込まれる寝心地と、腰への影響は別の話です。

マットレスで改善するケースとしないケース

寝具の見直しで変わる可能性があるケース

次のような場合は、寝具が痛みに関わっている可能性があります。

  • 朝起きたときが一番つらく、動いているうちに軽くなる
  • 旅行先や実家で寝ると調子が違う
  • いまの寝具を5年以上使っている
  • 腰の位置が凹んでいる、または床に直接敷いている

とくに「寝る場所によって朝の状態が変わる」という方は、寝具の影響が大きいと考えられます。同じ体で条件だけが違うわけですから、判断材料としては明確です。

寝具では変わりにくいケース

一方で、日中も一日中痛む、安静にしていても痛む、足のしびれや力の入りにくさがあるという場合は、寝具の問題ではありません。

すぐに整形外科を受診してください
  • 足のしびれが日ごとに強まっている
  • 足に力が入らない、つまずきやすくなった
  • 排尿や排便がしにくい、股の周囲の感覚が鈍い
  • 転倒や尻もちのあと、痛みが続いている

これらに当てはまる場合、マットレスを検討している場合ではありません。できるだけ早く医療機関を受診してください。

大分市のゆらぎ整骨院に相談する

寝具を見直しても朝の症状が変わらない場合、痛みの出どころが別にあることもあります。当院では、どの姿勢や動作で症状が出るかを確認したうえで、必要と判断すれば医療機関の受診をおすすめしています。

回数券の押し売りや次回予約の強要は一切ございません。大分市周辺で腰の症状にお困りの方は、一度ご相談ください。

腰痛のマットレスについてよくある質問

腰痛には高反発と低反発のどちらがよいですか

寝返りのしやすさを考えると、多くの場合は高反発が向いています。ただし前述のとおり、高反発イコール硬いではありません。

反らすと痛むタイプの方が硬すぎるものを選ぶと、症状が出やすい姿勢のまま固定されます。反発力は高く、硬さは体重に合わせる。この2つを分けて考えてください。

自分がどのタイプか分からないときはどうすればいいですか

立った状態で、ゆっくり前に体を曲げる動作と、後ろに反らす動作を試してみてください。どちらで症状が強まるかで、おおよその方向が分かります。

どちらでも変わらない、あるいは両方で痛むという場合は、寝具だけの問題ではない可能性があります。診断を受けていないのであれば、一度整形外科で確認してから寝具を選ぶほうが確実です。

今のマットレスの上に重ねるだけでも効果はありますか

下のマットレスがへたっていなければ、重ねるタイプでも寝心地は変わります。買い替えより費用を抑えられる方法です。

ただし、腰の位置だけ凹んでいる寝具の上に重ねても、その凹みは上まで伝わります。先に今の寝具の状態を確認してください。

返品保証は本当に必要ですか

あったほうが確実です。店頭で数分横になっても、8時間寝たあとの状態は分かりません。

腰痛の寝具は、翌朝どうかでしか判断できません。自宅で試して合わなければ返せる状態を作っておくことが、失敗を減らす一番の方法です。

まとめ

腰痛のマットレス選びで最初にやるべきことは、商品を比べることではなく、自分がどの方向で痛むのかを確かめることです。

前かがみで悪化するなら沈み込みを避ける。反らすと悪化するなら丸まれる余地を残す。この2つは正反対の条件なので、片方の正解がもう片方には不正解になります。「腰痛には高反発」という一般論が効かない人がいるのはこのためです。

そのうえで、体重に合った硬さを選んでください。順番を逆にすると、体重には合っているのに症状には合わないものを選ぶことになります。

自分の型が分かったら、それぞれの詳しい解説ページを読んでみてください。症状ごとに、避けるべき寝具の特徴も、買う前に今の寝具で試せることも変わります。

参考文献

  • Kovacs FM, Abraira V, Peña A, et al. Effect of firmness of mattress on chronic non-specific low-back pain: randomised, double-blind, controlled, multicentre trial. Lancet. 2003;362(9396):1599-1604.
  • Inufusa A, An HS, Lim TH, Hasegawa T, Haughton VM, Nowicki BH. Anatomic changes of the spinal canal and intervertebral foramen associated with flexion-extension movement. Spine (Phila Pa 1976). 1996;21(21):2412-2420.
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