高齢者のおすすめマットレス選び方|お尻の痛みや骨折など悩み別解説

圧迫骨折をした80歳の母に合うマットレスを探している

82才の父が寝るとお尻が痛いと言っているから何とかしてあげたい

高齢者のマットレス選びは、本人よりも家族を含めた周囲の人からの相談が多いように感じます。

私自身もそうですが、母や祖母が痛みや不調で苦しんでいる姿を目の当たりにすれば、何かしてあげたいと思うのは当然のことですよね。

本ページでは、私の15年以上の整骨院での経験と、有名マットレスwebメディアの相談窓口担当として、眠りやマットレスの相談を受けてきた実例をもとに「高齢者におすすめのマットレス」をお伝えさせていただきます。

現在、高齢のご家族のためにマットレスを探している方は、ぜひご覧ください。

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目次

高齢者におすすめのマットレス

まずは結論から。

私が、高齢者におすすめしているマットレスは「モットンマットレス」と「NELLマットレス」のふたつです。

高反発ウレタンで少し寝心地が硬めのモットンマットレスは、現状仰向けで寝ることが可能な方や、圧迫骨折などの既往がない方へ。

コイルマットレスで寝心地の優しいNELLマットレスは、仰向けで寝ることが難しい方や、圧迫骨折などの既往がない方へおすすめしています。

では、私がなぜこのふたつのマットレスをおすすめするのか?

高齢者のマットレスの選び方と考え方を紹介させていただきながら、理由も併せてお伝えします。

高齢者のマットレス選びのポイント

高齢者用マットレスを選ぶときのポイントは大きく分けると3つです。

  • 反発力と体圧分散に優れていること
  • 通気性が良いこと
  • 寝心地が良いこと

反発力と体圧分散に優れていること

反発力と体圧分散性が高齢者のマットレス選びに欠かせない理由は「寝返り」です。

高齢になると、寝返りをうつ力が弱くなり思うように寝返りをうつことができなくなります。

しかし、寝返りをうつことは、レム睡眠とノンレム睡眠を切り替えて眠りの質を向上させてくれる役割や、筋肉や関節が硬くなることを防いでくれるなど多くの役割を担っているため大切な動作です。

反発力の高いマットレスは、寝返りをうつときに反発力を付けてサポートをしてくれます。

ただし、それでも高齢になると思うようには寝返りをうつことができず、同じ姿勢の時間が長くなってしまいますが、そこで身体への負担を軽減してくれるのが体圧分散です。

つまり、このふたつはセットとして考える必要があります。

とくに高齢者にとっては、反発力と体圧分散に優れたマットレスを選ぶことは、寝返りをうたなければならない理想と、寝返りをうてない現実の両方を見すえたうえで必要なポイントなのです。

通気性が良いこと

寝ているときに、身体に熱がこもることは避けなければいけません。

そのため、通気性が良いマットレスを選ぶことは高齢者にとって大切なことです。

通気性の良いマットレスの考え方はふたつあって、ひとつめは「素材」です。

たとえば、一般的にはファイバー系のマットレスは、90%が空気を含んだ樹脂素材を使用しているため通気性が良いと言われています。

反対に、ウレタン系のマットレスは密度が高い素材を使用しているため通気性が悪いと言われています。

考え方のふたつめは「フィット感」です。

たとえば、柔らかいマットレスや身体にフィットさせることを重視したマットレスは単純に熱の逃げ道がないため熱がこもりやすくなります。

反対に、適度な硬さのあるマットレスは、全身をマットレスにフィットさせているわけではないため熱の逃げ道ができて通気性が良くなります。

寝心地が良いこと

大前提として、寝心地が良いマットレスが、イコールで身体に良いマットレスというわけではありません。

私も、マットレスの相談を受けるなかでこのことは必ずお伝えさせていただきます。

つまり、寝心地が多少自分には合わないと感じても、将来的な身体のことを考えると我慢する必要も時には必要だということです。

ただし、高齢者の場合は少し話が変わってきます。

とくに、現状眠れずに苦しんでいる高齢者に、将来のためだからと寝心地が合わないマットレスに寝かせることは得策ではありません。

そのため、高齢者に関しては寝心地を重視したマットレスを選ぶことも必要です。

もちろん、そのなかでも反発力や通気性が優れたマットレスも併せて重視するようにしましょう。

高齢者のお悩み別にポイント解説

ここからは、よりくわしくマットレスの選び方をお伝えさせていただくために、高齢者によくあるお悩み別に解説をしていきます。

ご自身、またはご家族の状況と照らし合わせながらご覧ください。

背骨が曲って仰向けで眠れない

高齢になると骨が脆くなりやすく、とくに転倒などをしていなくても圧迫骨折を起こして背骨が曲ってしまうことがあります。

円背とも呼ばれる、背中が丸くなってしまう姿勢は、仰向けで眠ることが難しく横向きの寝方がメインとなることが多いです。

マットレスの選び方

近年では、横向き専用のマットレスなども販売されているようですが正直なところ必要ありません。というのも、通常のマットレスでも十分に横向きで寝ることは可能ですし、横向きがメインなだけであって、寝ているときの寝返りはしっかりとうたなければなりません。

ただし、横向きで寝るときに一番厄介なことは「肩への圧迫感」です。あまりにも硬いマットレスを選んでしまうと肩への圧迫感を感じて眠りづらくなり、柔らかすぎるマットレスは肩が沈み込んでしまい睡眠姿勢を崩します。

つまり、ほどよい硬さのマットレスがおすすめということになり、私が知るかぎりのマットレスのなかでは現状「NELLマットレス」が一番のおすすめマットレスです。

痩せているためお尻や背中の骨があたって痛い

高齢になると、筋肉が細くなってしまい全体的に痩せ型になる方も少なくありません。

そのような状況でマットレスに寝ると、お尻や背中の骨がマットレスに直接あたるような感覚になってしまい痛みを感じる高齢者もいます。

マットレスの選び方

まず、骨があたる感覚を和らげるために柔らかめのマットレスを買うという考え方は悪くありません。ただし、柔らかすぎるマットレスは睡眠姿勢を崩すことや、身体に熱がこもりすぎてしまうリスクが高く、結局別の問題点が生じます。

そのため、柔らかさを感じつつも睡眠姿勢を崩さないマットレスがおすすめです。冒頭で紹介させていただいたように、やはり「モットンマットレス」か「NELLマットレス」のふたつがおすすめで、どちらも返品保証が付いているため、まずはお試し感覚で商品を購入することができます。

朝起きたときに腰や背中が痛い

夜寝るときは、とくに痛みや不調がないにもかかわらず、朝起きたときに腰や背中が痛いと感じる高齢者も多いです。

このような痛みが続くと、眠ることが億劫になってしまい、全体的な睡眠の質が低下するため悪循環に陥ってしまいます。

朝起きたときに、腰や背中が痛いときに多くの人がマットレスに目を向けがちですが、半分正解で半分不正解です。

睡眠の質を低下させる原因はマットレスだけではありません。

  • 眠る時間が日によってバラバラ
  • 寝る直前まテレビを見ている
  • 寝る直前までお酒を飲んでいる
  • 朝起きて太陽の光を浴びていない

これらは睡眠の質を低下させてしまう一部の原因です。

このような様々な原因によって睡眠の質は低下してしまいます。

睡眠の質が低下すると、効率よく身体を休めることができないため、朝起きたときの腰や背中の痛みを引き起こす可能性は十分に考えられるのです。

もちろん、マットレスの見直しを行うことも場合によっては必要ですが、まずは自分でできることから確実にはじめてみましょう。

マットレスの選び方

朝起きたときに腰や背中が痛くなる場合のマットレスの問題点としては睡眠姿勢が崩れている点と、寝返りをうてていない点が考えられます。

そのため、姿勢を崩さない硬さのマットレスと、寝返りをサポートする反発力のマットレスを重視して選ぶ必要があり、私が知るかぎり現状このふたつの条件をもっともクリアしているマットレスは「モットンマットレス」です。

畳のうえで寝るためおすすめの布団を探している

ご高齢の方のなかには、畳生活がメインの方も多いでしょう。また、どうしてもマットレスではなく布団で眠りたいという方もいらっしゃいます。

そのようなご高齢の方に、今からマットレス生活を強いることは酷です。しかし、マットレスとは違い、種類も素材も酷似している布団のなかから質の高い物を探すことはなかなか難しいでしょう。

布団の選び方

敷布団のなかには反発力の高い素材を使用しながらも、表層に綿などを使用することで寝心地を損なわずに反発力を保っている製品もあります。

代表的な布団でいえば「サカイ・リカバリーデザイン敷布団」です。腰痛対策のために作られた布団で、寝返りをスムーズにうてるように中心部に高反発素材を使用しています。また、30日間の返品保証をついているため購入者のリスクも最小限まで抑えることができる点もおすすめです。

医療機関への相談も忘れずに

まず、大前提として寝つきが悪くなったり、身体の痛みや不調を感じたりした場合には医療機関への相談が先決です。

また、介護認定の状況等によって福祉用品がレンタルできる場合もあります。

要介護認定 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

そのため、ご自身だけで判断することなく周囲の人への相談も積極的に行っていきましょう。

私も、分かる範囲であれば何でもお伝えさせていただきます。ぜひ、コメントをご活用ください。

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