高齢者おすすめマットレスを整骨院が厳選|圧迫骨折・褥瘡など悩み別解説

圧迫骨折をした80歳の母に合うマットレスを探している

82才の父が寝るとお尻が痛いと言っているから何とかしてあげたい

70代で腰に優しいマットレスを探している

高齢者のマットレス選びに関する相談は、ご本人よりも家族を含めた周囲の人から受けることが多い印象です。

父母や祖父母が、寝るときに痛みや不調で辛い思いをしている姿を見れば「何とかしてあげたい」と思いますよね。わたし自身も、同じ想いで祖母にマットレスをプレゼントした経験があります。

本ページは、そんな心優しいみなさんに「高齢者におすすめマットレスの選び方」を解説させていただきます。

医療機関・整骨院勤務経験16年以上。有名マットレスwebメディアの相談窓口担当として、延べ数千人以上のマットレスの相談を受けてきた経験から、高齢者におすすめのマットレスをお伝えさせていただきますので、ぜひ今後のマットレス選びの参考にされてください。

この記事の監修者
中村 匠
  • 現接骨院院長(ゆらぎ整骨院)
  • メディカルフィットネス施設勤務経験
  • 15年以上、整体&睡眠改善相談を行う

目次

高齢者向けのおすすめマットレスを整骨院の院長が厳選

結論から申し上げます。わたしの経験のなかで、高齢者におすすめのマットレスは以下の3つです。

モットンIWONUプレミアムサカイ敷布団
向いている人硬めが好き・腰痛や褥瘡予防を重視圧迫骨折後・横向き寝が中心敷布団の生活を変えたくない
タイプ高反発ウレタン3分割・硬さカスタマイズ型高反発素材の敷布団
価格(税込)44,800円〜77,000円〜38,999円〜
返品保証90日120日30日

3つとも、寝返りをサポートする反発力と、後述する「返品保証」を備えたマットレスです。悩みを問わず1つだけ選ぶなら、硬さが選べて返品保証つきのモットンをおすすめします。寝心地が合わなければ返品できるため、通販でも失敗がありません。

スクロールできます

モットン

硬めのマットレスが好きな高齢者向け。

反発力が高く寝返りのうちやすさは◎。腰痛対策にもおすすめの高品質マットレス。

IWONU

硬さをカスタマイズしたい高齢者向け。

背中・腰・脚部分が三分割されており、裏表の硬さを好きにカスタマイズできます。

サカイ敷布団

質の高い敷布団をお探しの高齢者向け。

反発力が高く寝返りがうちやすいにも関わらず、柔らかな寝心地が◎。保温性も高い。

わたしがこの3つを高齢者におすすめする理由は、以下でお伝えする「高齢者のマットレス選び3つの条件」をすべて満たしているからです。

高齢者向けのおすすめマットレス選び『3つの条件』

高齢者向けのおすすめマットレス選び『3つの条件』

高齢者におすすめのマットレスを選ぶときは、以下の条件を満たすマットレスを選ぶようにしましょう。ほかの商品を検討する場合も、この3条件が判断基準になります。

  • 低反発よりも「高反発」
  • 硬さよりも「寝心地」
  • 保証年数よりも「返品保証」

低反発よりも「高反発」

高齢者におすすめのマットレスは、低反発よりも「高反発」です。

この話をするとよく「年寄りには低反発が良いんじゃないんかえ?」と聞き返されますが、高齢者にも高反発をおすすめします。

低反発が良いと思っている多くの方が、低反発=柔らかいマットレスと認識されていますが、反発力と柔らかさに関係性はありません。高反発でも柔らかい寝心地のマットレスはありますし、その逆も同じです。

高反発が、高齢者のマットレス選びに欠かせない理由は「寝返り」にあります。

寝返りは、レム睡眠とノンレム睡眠を切り替えて眠りの質を向上させたり、筋肉や関節が硬くなることを防いだりする大切な動作です。しかし、高齢になると寝返りをうつ力が弱くなり、褥瘡や腰痛のリスクが高まってしまいます。反発力の高いマットレスは、この弱くなった寝返りを押し返す力で補助してくれます。

硬さよりも「寝心地」

高齢者は、硬さにこだわるよりも「寝心地」を優先させてマットレスを選ぶことが大切です。

これが若中年層であれば、その場の満足(寝心地)よりも将来の体のために理想的な硬さを優先するようおすすめします。

しかし、高齢者の場合は時として「今」を優先させなければならない場合があります。多少、睡眠姿勢が崩れやすいマットレスでも、ご本人が「このマットレスの寝心地が好き」と仰るのであれば、その意見を尊重してあげることも大切です。

保証年数よりも返品保証

高齢者におすすめのマットレスは、保証年数の長さよりも「返品保証」が付いているかが大切です。

10年以上の耐久保証が付いている高額マットレスよりも、60日の返品保証が付いているマットレスのほうが高齢者にとっては有益だと考えます。

返品保証は「このマットレスの寝心地が気に入らない」というような個人的な理由で商品を返品できるのが特長です。

ご高齢になるほど、外出してマットレスを選びに行くことが困難になり、通販での購入が中心になります。返品保証付きなら、自宅で実際に寝て試したうえで合わなければ返せるため、リスク無くマットレス選びができます。今回ご紹介した3商品を選んだ決め手も、この返品保証です。

高齢者マットレスのサイズ・厚み・予算の目安

マットレスに寝る高齢者女性

3つの条件とあわせて、購入前に決めておきたいのが「サイズ・厚み・予算」です。ここを曖昧なまま選ぶと、届いてから部屋に合わない・体に合わないという失敗につながります。

サイズと厚みの選び方

サイズは、おひとりで寝る場合はシングルで十分です。寝返りの補助や着替えの介助が必要な方は、介助者の手が入るスペースを考えてセミダブルも選択肢になります。

厚みは、床や畳に直接敷く場合は10cm以上を選んでください。薄いマットレスは体が床に届く「底付き」が起こり、骨があたる痛みの原因になります。ベッドフレームに載せる場合は10cm前後で問題ありません。

施術者の視点でもうひとつ大切なのが「寝床の高さ」です。立ち上がるときに膝が90度よりも深く曲がる低い寝床は、足腰への負担が大きくなります。床に直接敷くよりも、ベッドやすのこ台と組み合わせて、座ったときに足裏が床につき膝が直角になる高さに調整するのがおすすめです。

予算別の考え方

予算特徴と注意点
3万円未満薄型・耐久性が低めの商品が中心。底付きしやすく、返品保証もほぼ付きません。短期間のつなぎ利用向けです
3〜5万円台返品保証つきの高反発マットレスが選べる中心価格帯。モットン(44,800円〜)・サカイ敷布団(38,999円〜)はこの帯です
7万円以上硬さカスタマイズ型など機能性重視の帯。IWONUプレミアム(77,000円〜)のほか、褥瘡リスクが高い方は介護用ベッドの検討ラインです

価格だけで判断せず、「返品保証があるか」を必ずセットで確認してください。高齢者のマットレス選びは一発で正解を引き当てるより、試して合わなければ返せる状態を作ることが失敗しない唯一の方法です。

圧迫骨折で背中・腰が痛くて眠れない方のマットレス選び

当院にも、圧迫骨折後の痛みで「夜眠れない」というご相談が多く寄せられます。施術の経験上、圧迫骨折後のマットレス選びで大切なのは次の2点です。

  • 痛みの出にくい「横向き寝」がしやすいこと
  • 起き上がり動作で沈み込みすぎないこと

圧迫骨折後は、仰向けで背中が伸びると痛みが出やすく、横向き寝が中心になります。横向き寝に適しているのは、肩への圧迫感が少なく、柔らかさを感じつつも睡眠中の姿勢が崩れない硬さを持ったマットレスです。硬すぎれば肩が圧迫されて寝づらく、柔らかすぎれば姿勢が崩れて眠りの質を下げてしまいます。

この条件を最も満たすのが、肩・腰・脚の3か所で硬さを調整できる「IWONUマットレスプレミアム 」です。肩の部分だけ柔らかく、腰は支える硬さに、という圧迫骨折後に理想的な設定ができます。

あわせて、ベッドから起き上がるときは、いったん横向きになってから肘で支えて起きる方法が腰への負担を減らします。柔らかすぎるマットレスは、この起き上がり動作でも沈み込んで力が入らないため避けてください。

なお、骨折直後の痛みが強い時期は、マットレス選びの前に主治医への相談が最優先です。コルセットの装着状況によっても適した寝方が変わります。

腰椎圧迫骨折と診断された場合

圧迫骨折のなかでも、腰のあたり(腰椎)や背中と腰の境目(胸腰椎移行部)の骨折は特に多く、当院でご相談を受けるのもこの部位が中心です。

腰椎は、寝返り・起き上がりなど体を動かすたびに力が加わる場所です。マットレスが柔らかすぎて腰が沈むと、動作のたびに骨折部へ負担がかかり痛みが出やすくなります。腰椎圧迫骨折の場合は「腰部分をしっかり支える硬さ」を最優先にしてください。

IWONUプレミアムであれば、腰ゾーンだけ硬め・肩ゾーンは柔らかめという設定ができ、横向き寝のしやすさと腰の支えを両立できます。1枚もので選ぶ場合は、モットンのような反発力の高いタイプで、体重に合った硬さを選ぶのが安全です。また、医師から特別な指示が出ている場合は最優先してください。

コルセット装着中の寝方

コルセットを就寝時に外してよいかどうかは、骨折の状態によって指示が異なります。必ず主治医の指示に従ってください。自己判断で外すことはおすすめできません。

装着したまま寝る指示が出ている場合は、仰向けなら膝の下にクッションを入れて腰の反りを減らす、横向きなら軽く膝を曲げて背中を丸めすぎない姿勢が楽に感じやすいです。コルセットの縁があたって痛い場合は、薄手のインナーを1枚挟むと擦れを軽減できます。

そのほかの高齢者の「お悩み別」おすすめマットレス

ご自身、またはご家族の状況と照らし合わせながらご覧ください。

褥瘡の予防ができるマットレスを探している

褥瘡の心配がある方は介護用ベッドを中心にマットレス選びを行うことをおすすめします。有名なところでは「パラマウントベッド」ですが、介護認定がなされている場合は介護保険を適用してのレンタルや購入ができるため、まずはケアマネジャーへ相談して購入方法を把握しておきましょう。

褥瘡といっても、体がまったく動かせない人・多少は動かせる人・かなり動かせる人によっておすすめのマットレスは変わります。介護用ベッドが一番の対策になりますが、費用が高いデメリットもあります。

現在ご自身で体を動かせる方の予防目的であれば、寝返りが抜群にうちやすい「モットン 」も候補になります。モットンは寝返りのうちやすさだけでなく「体圧分散性」にも優れており、体圧分散性の高い寝具が褥瘡の予防に有効なことは「日本褥瘡学会」も推奨しているポイントです。(※1)

(※1)褥瘡の予防について|日本褥瘡学会 (jspu.org)

お尻や背中の骨があたって痛い

お尻や背中の骨があたって痛い場合は「モットンマットレス」か「IWONUマットレスプレミアム」のふたつがおすすめです。低反発を選んでしまいがちですが、高反発系のマットレスを選ぶのが正解です。

ご高齢になると、筋肉が細くなり全体的に痩せ型になる方も少なくありません。そのような状態でマットレスに寝ると、お尻や背中の骨が直接あたるような感覚になり痛みを感じてしまいます。

ここで柔らかいマットレスを選んでしまいがちですが、柔らかいマットレスは睡眠中の姿勢を崩し、かえって眠りの質を悪くするリスクがあるため要注意です。柔らかさを感じつつも睡眠姿勢を崩さない、体圧分散性の高い高反発タイプを選んでください。

体重30kg台の痩せ型の方には、モットンなら最も柔らかい140Nがおすすめです。

マットレスではなく「敷布団」を探している

敷布団でおすすめは「サカイ敷布団 」の一択です。柔らかいだけになりやすい敷布団が多いなか、高反発素材を使用した寝返りのうちやすい高品質の敷布団は、わたしの知るかぎりサカイ敷布団のみです。

敷布団に慣れ親しんだ生活から、いきなりマットレスの生活に切り替えるのは大変難儀なものです。マットレスと同等かそれ以上の品質の敷布団は、大変貴重な存在です。

有名マットレス(トゥルースリーパーなど)を整骨院の院長が評価

今回、わたしがおすすめしたマットレスは正直なところ知名度はあまり高くありません。

購入者の心理からすると「有名マットレスのほうが良いのでは?」という気がしてしまいませんか?そこで、有名マットレスをいくつかピックアップして個人的ではありますが評価をさせていただきました。

「トゥルースリーパー」は高齢者におすすめ?

トゥルースリーパーは高齢者にも人気のマットレスですが、少し懸念点があります。

  • 熱がこもりやすい
  • 寝返りがうちづらい

トゥルースリーパーは低反発ウレタンを使用したマットレスです。柔らかく包まれるようなフィット感が人気ですが、裏を返せば「熱の逃げ道がない」「反発力が弱いため寝返りがうちづらい」というデメリットがあります。

ただし、柔らかい寝心地を好む人にはトゥルースリーパーがばっちりとハマる場合もあります。試すなら、返品条件を必ず確認してからにしましょう。

「エアウィーヴ」は高齢者におすすめ?

マットレスの性能としては、エアウィーヴは高齢者におすすめです。特長は以下の2つです。

  • 熱がこもりづらい
  • 寝返りがうちやすい

エアウィーヴは独自のファイバー素材を使用した熱がこもりづらいマットレスです。一定の反発力があり、寝返りもスムーズにうてます。

懸念材料は、寝心地の「好き嫌いが分かれる」点です。傾向としては、柔らかい寝心地を好む人には向きません。気になる方は取扱店舗で試すか、返品可能な販売経路での購入をおすすめします。

「ニトリ」は高齢者におすすめ?

ニトリのマットレスは「Nスリープハードタイプ」がおすすめです。ポケットコイルを使用しており「ハード」という名前ですが硬すぎることはなく、寝心地も優しいつくりです。全国の店舗で実際に寝心地を試せる点は、通販マットレスにない強みです。

ただし、自己都合での返品には対応していません。店舗で実際に試せる点はメリットですが、実際に一晩や数週間試しに使えるわけではないため、その点からみると今回わたしが紹介したマットレスのほうがメリットは大きいと感じます。

医療機関への相談も忘れずに

大前提として、寝つきが悪くなったり、身体の痛みや不調を感じたりした場合には医療機関への相談が先決です。とくに以下の場合は、マットレスの買い替えより受診を優先してください。

  • 転倒や尻もちのあとから背中・腰の痛みが続いている(圧迫骨折の可能性)
  • 安静にしていても痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 足のしびれや力の入りにくさを伴う

また、介護認定の状況等によって福祉用具がレンタルできる場合もあります。ご自身だけで判断することなく、主治医やケアマネジャーへの相談も積極的に行っていきましょう。

要介護認定 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 大変参考になりました!
    整骨院の先生ということで信頼性も高く、現在母のマットレスの買い替えを検討しているのですが方向性が絞れてきた気がします。
    ひとつ質問をさせて頂きたいのですが、わたしの母は現在体重が30kg台と痩せ型です。
    もし、モットンを購入するとなると硬さは140Nを選ぶのが適切でしょうか?
    公式では30kgの体重では140Nが推奨されていますが、先生のご意見もお聞かせ頂けると幸いです。

    • ゆーりんさん、ご質問ありがとうございます!
      当ページを拝見いただき方向性が絞れてきたとのこと、大変嬉しく思います(^^)

      質問の件ですが、仰るとおりモットンの硬さは140Nが良さそうです。
      170Nは寝心地としては、硬くてしっかりとした感覚があります。
      硬いマットレスが好きな人であれば170Nでも良さそうですが、お母さまのように痩せ型の場合は140Nを選ぶのが無難でしょう。

      ただし、モットンはサイズ交換もできますし、気に入らなければ90日の期間であれば返品もできます。

      そのため、まずは140Nを購入されてみてサイズ交換・返品を検討してみてはいかがでしょうか。

      何かご質問等ございましたらお気軽にご返信ください!!

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