高齢者のマットレスおすすめ|整骨院が介護・寝返りの視点で選び方を解説



高齢者のマットレス選びに関する相談は、ご本人よりも家族を含めた周囲の人から受ける機会が多い印象です。

父母や祖父母が、寝るときに痛みや不調で辛い思いをしている姿を見れば「何とかしてあげたい」と思いますよね。わたし自身も、同じ想いで祖母にマットレスをプレゼントした経験があります。

ご相談に来られる方の多くは、すでに病院にも行き、介護認定についても調べたうえでお越しになる方が殆どです。できることは一通りやった。そのうえで、せめて寝具だけでも何とかしてあげたい。本ページは、そのような段階にいる方に向けて書いています。

現整骨院院長。医療機関・整骨院勤務経験16年以上。有名マットレスwebメディアの相談窓口担当として、延べ数千人以上のマットレスの相談を受けてきた経験から、高齢者におすすめのマットレスをお伝えさせていただきます。

目次

高齢者におすすめのマットレス4選

この章の結論
  • 今の寝具の上に使えるエアウィーヴスマート01
  • 予算を使えるならエアウィーヴS03
  • 寝返り重視&コスパならモットン
  • 敷布団生活を変えたくないならサカイ敷布団

4つとも、寝返りを助ける反発力と、後述する「返品保証」を備えています。迷った場合は、いま使っている寝具の上に重ねるだけで試せるマットレスパッドから検討するのが、もっとも失敗が少ない入り方です。

当てはまる状況選ぶもの
いまの寝具を買い替えずに変えたいエアウィーヴ マットレスパッド上に重ねる
ベッドで、肩や腰の硬さを分けて調整したいエアウィーヴ ベッドマットレスベッド用
費用を抑えて、寝返りのしやすさを重視したいモットンベッド・床どちらも可
敷布団の生活を変えたくないサカイの敷布団床・畳に直接

今の寝具に重ねるだけで変えられる|エアウィーヴ マットレスパッド

いま使っているベッドや敷布団の上に重ねて使うタイプです。高齢者のマットレス選びでもっとも見落とされるのが、ご本人が「今までの寝具を捨てられたくない」と感じる点です。

寝具を丸ごと入れ替えると、環境が大きく変わります。長年使ってきた布団に愛着がある方も少なくありません。重ねるタイプであれば、今の寝具を残したまま寝心地だけを変えられます。

中材のエアファイバーは水で洗える構造で、カバーも外して洗濯できます。汚れたときに清潔な状態へ戻せる点は、長く使ううえで効いてきます。

エアウィーヴ スマート01 マットレスパッド

エアウィーヴ

スマート01

いま使っているベッドや敷布団の上に重ねて使うマットレスパッド。寝具を買い替えずに、寝心地だけを変えられます。

使い方
今の寝具に重ねる
お手入れ
中材まで水洗い可
返金保証
30日間
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

硬さを組み替えられる|エアウィーヴ ベッドマットレス

ベッドをお使いで、部位ごとに硬さを変えたい方に向く選択肢です。2段階の硬さのパーツを組み替えられるため、肩は柔らかく、腰は支える硬さに、といった設定ができます。

後述するとおり、高齢者では「肩が当たって痛いが、腰は沈むと困る」という相反する要望が同時に出ることがあります。1枚の均一な硬さでは応えきれない場面で、この構造が効きます。

価格は上がりますが、硬さを買ってから調整できるということは、選び直しのリスクが減るということでもあります。

エアウィーヴ ベッドマットレス S03

エアウィーヴ

ベッドマットレス S03

エアファイバー®が3分割になっており、各パーツの表裏で硬さが異なります。肩は柔らかく、腰は硬くといった組み合わせができるベッドマットレスです。

硬さ
3分割・2段階で調整
お手入れ
中材まで水洗い可
返金保証
30日間
公式サイトを見る

保証内容・価格・仕様は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

体重に合わせて硬さを選べる|モットン

購入時に体重帯に応じて硬さを選べる高反発マットレスです。もっとも柔らかい140Nから選べるため、痩せ型の方にも合わせやすいのが特徴です。当院では、寝返りのしやすさを重視する場合にこの製品を挙げています。

モットン 高反発マットレス

高反発マットレス

モットン

体重に合わせて硬さを選べる高反発マットレス。90日間の返金保証があり、自宅で寝てから判断できます。

硬さ
体重帯から選択
返金保証
90日間
寝返り
高反発で妨げにくい
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

敷布団の生活を変えたくない|サカイの敷布団

床や畳に直接敷ける敷布団でありながら、高反発素材を使っているタイプです。柔らかいだけの敷布団が多いなかで、寝返りのしやすさを備えた敷布団は多くありません。

敷布団に慣れ親しんだ生活から、いきなりベッドとマットレスの生活に切り替えるのは負担が大きいものです。寝る場所も習慣も変えずに、寝具の質だけを上げられる点に価値があります。

サカイ Recovery design 敷布団

サカイ

Recovery design 敷布団

床や畳に直接敷ける形でありながら厚みのある敷布団。ベッドを置かずに底つきを避けたい方に向いています。

敷き方
床・畳に直接
返金保証
30日間
形状
継ぎ目のない一枚
公式サイトを見る

保証内容・価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

家族が買ったマットレスを本人が嫌がる理由

この章の結論

高齢者は痩せて骨が当たりやすいため柔らかい寝具を好み、家族は体に良いと考えて高反発を選びます。この食い違いが、買ったのに使ってもらえない一番の原因です。

当院でよく聞くのが、家族が良かれと思って買ったマットレスを、ご本人が使いたがらないという話です。理由のほとんどが「硬い」という理由です。

高齢になると痩せて骨が当たりやすくなる

年齢を重ねると筋肉量が減り、全体的に痩せ型になる方が少なくありません。この状態で横になると、お尻や背中の骨が寝具に直接あたるような感覚が出ます。

とくに尾てい骨は骨盤の後ろで下向きに出ており、仰向けになったときに接する部分のなかでも出っ張っています。周囲に圧を受け止める組織が少ないため、痩せている方ほど痛みとして自覚されます。

ご本人が柔らかいマットレスを好むのは、感覚として正しい反応です。当たって痛いものを避けようとしているだけですから、わがままでも思い込みでもありません。

家族は体に良いと考えて高反発を選ぶ

一方、家族が調べると「腰には高反発」「寝返りには反発力」という情報が出てきます。実際そのとおりで、後述するように高反発には確かな理由があります。

そこで反発力の高いマットレスを選んで届けるわけですが、ご本人が寝てみると「硬い」となる。家族としては、体のために選んだものを拒否された形になります。

この行き違いは、当院で相談を受けるなかでもっともよくある場面です。

どちらの言い分も間違っていない

骨が当たって痛いというご本人の感覚も、寝返りのために反発力が必要という家族の判断も、どちらも正しいのです。だから話が噛み合いません。

解決の方向は2つあります。ひとつは、高反発でありながら硬すぎないものを選ぶこと。反発力と硬さは別の性質なので、この2つは両立します。もうひとつは、部位ごとに硬さを変えられるものを選ぶことです。

ただし、どちらを選んでも「寝てみるまでわからない」という問題は残ります。この記事で返品保証を重視する理由は、ここにあります。

高齢者のマットレス選びで満たすべき3つの条件

この章の結論
  • 低反発より高反発
  • 最後は本人の寝心地を尊重
  • 保証年数より返品保証

寝返りのために低反発より高反発を選ぶ

この話をすると「年寄りには低反発が良いんじゃないの」と聞き返されることがあります。それでも高齢者には高反発をおすすめします。

誤解されやすいのですが、低反発イコール柔らかいではありません。反発力と柔らかさに直接の関係はなく、高反発でも柔らかい寝心地のものはありますし、その逆もあります。前章で述べた「硬すぎるのは困る」という問題は、高反発を避けることでは解決しません。

高反発が必要な理由は寝返りにあります。寝返りは、同じ部位に体重がかかり続けるのを防ぐ大切な動作です。ところが高齢になると寝返りをうつ力が弱くなり、褥瘡や腰痛のリスクが高まります。反発力の高い寝具は、この弱くなった力を押し返す力で補います。

高齢者は「今の寝心地」を優先してよい

ここは、若い方への助言と大きく変わる部分です。

若年から中年の方であれば、その場の満足よりも将来の体のために理想的な硬さを優先するようお伝えします。10年後20年後の体を考えれば、多少好みと違っても正しい寝姿勢を取れるものを選ぶ意味があるからです。

しかし、同じことを高齢の方に求めるのは酷ではないでしょうか。寝心地の良いマットレスが体に良いとは限りません。それは事実です。ですが、多少寝姿勢が崩れやすくても、ご本人が「これが好きだ」と言うのであれば、その意見を尊重してあげてよいと考えています。

毎晩の眠りは、その方の日々そのものです。理屈で正しいものを我慢して使い続けてもらうより、気に入ったもので休んでもらうほうが価値のある場面は確実にあります。

保証年数より返品保証を確認する

ここまでの話をまとめると、ひとつの結論に行き着きます。高齢者のマットレス選びで、一発で正解を当てるのは無理だということです。

ご本人の好みは寝てみないとわかりません。家族が良いと思ったものが拒否されることもあります。だからこそ、10年以上の耐久保証がついた高額なマットレスよりも、返品保証がついているマットレスのほうが、この場面では有益だと考えます。

返品保証は「寝心地が気に入らない」という個人的な理由でも返品できるのが特長です。ご高齢になるほど、外出して寝具を選びに行くことが難しくなり、通販での購入が中心になります。合わなければ返せる状態を作ることが、失敗しない唯一の方法です。今回ご紹介した4つを選んだ決め手も、この点にあります。

高齢者のマットレスで見落とされやすい3つの条件

この章の結論
  • 汚れたときに清潔に戻せる
  • 今のベッドが使える
  • 立ち上がりやすさ

汚れたときに清潔に戻せること

寝具は、汗をはじめさまざまな理由で汚れます。高齢の方の場合、その頻度が上がることも珍しくありません。

ここで差が出るのが素材です。ウレタン素材は水洗いができません。汚れた場合は表面を拭くか、カバーを洗うところまでになります。一方、樹脂の繊維を絡めた構造のものは中材そのものを水で洗い流せます。

どちらを選ぶにしても、防水シーツを1枚用意しておくと安心です。ただし防水シーツは湿気がこもりやすいので、定期的に外して乾かしてください。

いま使っているベッドに載せられること

高齢者は布団で寝ているというイメージがありますが、当院に来られる方の体感では布団が3割程度で、残りはベッドを使っておられます。起き上がるのが楽だからです。

すでにベッドがあるのなら、必要なのは新しいベッド一式ではなく、そのベッドに何を載せるかという判断です。いま使っているマットレスの上に重ねるだけで済む場合も多くあります。

背もたれや脚が上がる電動ベッド、介護ベッドをお使いの場合は、折れ曲がる動きに対応しているかを確認してください。厚みのある1枚もののマットレスは、ベッドの動きに追従できないことがあります。

立ち上がりやすい寝床の高さになること

施術者の視点でもうひとつ大切なのが、寝床の高さです。立ち上がるときに膝が90度より深く曲がる低い寝床は、足腰への負担が大きくなります。

目安は、ベッドに腰かけたときに足裏が床につき、膝が直角になる高さです。マットレスを厚いものに替えると寝床が高くなるので、この点も含めて確認してください。逆に、床に直接敷いている場合は、すのこ台などと組み合わせて高さを作る方法もあります。

介護保険でマットレスを借りるという選択肢

この章の結論

介護保険で借りられるのは、空気マットなど特定のタイプに限られます。一般的な高反発マットレスは対象外です。ここを知らないまま探すと遠回りになります。

借りられるのは「床ずれ防止用具」に該当するものだけ

介護保険の福祉用具貸与には13の品目があり、そのなかに「床ずれ防止用具」と「特殊寝台」「特殊寝台付属品」が含まれています。

ただし、床ずれ防止用具として認められるものは告示で定められており、送風装置または空気圧調整装置を備えた空気マットか、水などによって体圧分散効果をもつ全身用のマットに限られます(厚生労働大臣が定める福祉用具貸与に係る福祉用具の種目)。

つまり、本ページで紹介しているような高反発マットレスは、介護保険のレンタル対象にはなりません。また、特殊寝台付属品としてのマットレスも、特殊寝台と一体的に使用されるものに限られます。

要支援・要介護1では原則として対象外になる

もうひとつ知っておいていただきたいのが、要介護度による制限です。

福祉用具貸与のうち、手すり・スロープ・歩行器・歩行補助つえ以外の種目は、要支援および要介護1の方は原則として給付の対象外とされています。床ずれ防止用具も特殊寝台も、この原則対象外の側に入ります。

ただし、身体の状態等によっては、認定調査の結果に基づく判断や市町村への申請により給付の対象となる場合もあります。「認定は取れたが要介護1だった」という段階で諦めず、まずは確認してください。

レンタルと購入をどう使い分けるか

整理すると、次のようになります。

すでに褥瘡がある、または寝たきりに近い状態

介護保険での相談が先。ケアマネジャーへ

ご自身で寝返りが打て、痛みや眠りにくさが主な悩み

本ページのような市販品の検討

どちらか判断がつかない

ケアマネジャーか主治医に一度相談する

担当のケアマネジャーがついている場合は、寝具についても相談できます。介護保険で対応できる範囲かどうかを先に切り分けることをおすすめします。

高齢者のお悩み別マットレスの選び方

ご自身、またはご家族の状況と照らし合わせながらご覧ください。

褥瘡(床ずれ)を予防したい

すでに褥瘡がある、あるいはご自身で体を動かすことが難しい場合は、前章のとおり介護用ベッドと専用マットレスを中心に検討してください。介護認定がある場合はレンタルや購入に介護保険が使えることがあるため、まずはケアマネジャーへ相談しましょう。

一方、現在ご自身で体を動かせる方の予防目的であれば、寝返りのうちやすいマットレスも選択肢になります。体圧分散性の高い寝具が褥瘡の予防に有効であることは、日本褥瘡学会も予防の考え方として示しています。寝返りが自力で打てるうちに、その動作を妨げない寝具を整えておく効果は想像よりも大きいものになります。

お尻や背中の骨があたって痛い

痩せ型の方に多い訴えです。ここで柔らかいマットレスを選んでしまいがちですが、柔らかいだけのものは睡眠中の姿勢を崩し、かえって眠りの質を下げるリスクがあります。

必要なのは、柔らかさを感じつつも睡眠姿勢が崩れない、体圧分散性の高い高反発タイプです。前述したとおり、反発力と柔らかさは別の性質なので、この2つは両立します。

体重30kg台の痩せ型の方であれば、モットンならもっとも柔らかい140Nが目安になります。部位ごとに調整したい場合は、肩だけ柔らかく設定できるエアウィーヴのベッドマットレスが向いています。

寝返りが打てているか確かめたい

寝返りが大切だとお伝えしてきましたが、ご本人が実際に打てているかどうかは、家族から見えにくいものです。当院では施術中の体位変換のスムーズさを見て判断していますが、ご家庭でも確認できる方法があります。

ご本人に「横向きで寝るのは楽ですか」と聞いてみてください。「横向きは苦手」「横向きだと眠れない」という答えが返ってきた場合、寝ているあいだも横向きになれていない可能性があります。

寝ているときの姿勢は、起きているときの体の状態に引きずられます。日中に取れない姿勢は、夜も取れないことが多いのです。仰向けと横向きの両方で違和感がないかを聞いておくと、寝具に何を求めるべきかが見えてきます。

圧迫骨折の既往がある

圧迫骨折後は仰向けで背中が伸びると痛みが出やすく、横向き寝が中心になります。肩への圧迫感が少なく、それでいて睡眠中の姿勢が崩れない硬さを持ったマットレスが向いています。

また、圧迫骨折後にもっとも負担がかかるのは寝ているあいだではなく、起き上がる瞬間です。寝具に求める条件が他の腰の症状とは変わるため、詳しくは別ページで解説しています。

なお、骨折直後の痛みが強い時期は、マットレス選びよりも主治医への相談が最優先です。コルセットの装着状況によっても適した寝方が変わります。

マットレスではなく敷布団を探している

敷布団でのおすすめはサカイの敷布団です。柔らかいだけになりやすい敷布団が多いなか、高反発素材を使用した寝返りのうちやすい敷布団は多くありません。

敷布団に慣れ親しんだ生活から、いきなりマットレスの生活に切り替えるのは負担の大きいものです。マットレスと同等の品質を持った敷布団は、選択肢として貴重です。

高齢者マットレスのサイズ・厚み・予算の目安

マットレスに寝る高齢者女性

サイズは介助スペースを含めて考える

おひとりで寝る場合はシングルで十分です。ただし、寝返りの補助や着替えの介助が必要な方は、介助者の手が入るスペースを考えてセミダブルも選択肢になります。

床に敷くなら厚み10cm以上

床や畳に直接敷く場合は10cm以上を選んでください。薄いものは体が床に届く「底つき」が起こり、骨があたる痛みの原因になります。

ベッドフレームに載せる場合は10cm前後で問題ありません。いま使っているマットレスの上に重ねるタイプであれば、厚みは3cm前後でも十分に寝心地が変わります。

予算帯ごとの考え方

予算特徴と注意点
3万円未満薄型・耐久性が低めの商品が中心。底つきしやすく、返品保証もほぼ付きません。短期間のつなぎ利用向けです
3〜5万円台返品保証つきの高反発マットレスや、重ねて使うタイプが選べる中心価格帯
7万円以上硬さを部位ごとに調整できる機能性重視の帯。褥瘡リスクが高い方は介護用ベッドの検討ラインでもあります

価格だけで判断せず、「返品保証があるか」を必ずセットで確認してください。試して合わなければ返せる状態を作ることが、高齢者のマットレス選びで失敗しない唯一の方法です。

有名マットレスを整骨院の院長が評価

購入者の心理として「有名なマットレスのほうが良いのでは」という気持ちが働くと思います。そこで、よく名前の挙がる製品について個人的な評価をお伝えします。

トゥルースリーパーは高齢者におすすめ?

高齢者にも人気ですが、懸念点が2つあります。

  • 熱がこもりやすい
  • 反発力が弱く寝返りがうちづらい

低反発ウレタンを使用しており、柔らかく包まれるフィット感が人気です。ただし裏を返せば、熱の逃げ道がなく、寝返りの補助にはならないということでもあります。

ただし、柔らかい寝心地を強く好む方にはぴったりはまる場合もあります。前述のとおり、高齢者ではご本人の好みを優先してよい場面があります。試すなら返品条件を必ず確認してからにしてください。

ニトリは高齢者におすすめ?

ニトリであれば「Nスリープ ハードタイプ」が候補になります。ポケットコイルを使用しており、ハードという名前ですが硬すぎることはなく、寝心地も優しいつくりです。

全国の店舗で実際に寝心地を試せる点は、通販にはない強みです。ご本人と一緒に店舗へ行ける状況なら、その場で確かめられる意味は大きいでしょう。

ただし、自己都合での返品には対応していません。店頭で数分横になるのと、自宅で一晩寝てみるのとでは、わかることが違います。この点では本ページで挙げた製品のほうが有利です。

マットレスより先に医療機関へ相談すべき場合

寝つきが悪くなったり、体の痛みや不調を感じたりした場合は、寝具の検討より受診が先です。

受診を優先してください
  • 転倒や尻もちのあとから背中・腰の痛みが続いている(圧迫骨折の可能性)
  • 安静にしていても痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 足のしびれや力の入りにくさをともなう
  • 皮膚に赤みや傷ができている(褥瘡の可能性)

また、介護認定の状況によっては福祉用具のレンタルが利用できる場合もあります。ご自身だけで判断せず、主治医やケアマネジャーへの相談も進めてください。

高齢者のマットレスについてよくある質問

母が体重30kg台と痩せ型です。モットンの硬さは140Nでよいですか

実際に当ページのコメント欄でいただいたご質問です。結論として、140Nを選ぶのが無難です。

170Nは寝心地として硬くしっかりした感覚があります。硬いマットレスが好きな方であれば170Nでも良いのですが、痩せ型の場合は140Nをおすすめします。モットンはサイズ交換にも対応しており、返品期間内であれば返品もできます。まず140Nを試して、そのうえで判断されるのが確実です。

買ったマットレスを本人が使ってくれません

硬さが合っていない可能性が高いです。ご本人に「硬いのか、柔らかすぎるのか」を具体的に聞いてみてください。骨があたって痛いという訴えであれば、硬さの問題です。

返品期間内であれば、無理に使い続けてもらうより返品を検討してください。合わない寝具を我慢して使っても、眠りの質は上がりません。

介護保険で高反発マットレスは借りられますか

借りられません。介護保険の床ずれ防止用具として認められるのは、空気マットや水などによって体圧分散効果をもつ全身用マットに限られます。市販の高反発マットレスは対象外です。

今あるベッドのマットレスの上に重ねても大丈夫ですか

問題ありません。むしろ、いまの寝具を残したまま試せるので、高齢者には向いた方法です。

ただし、下のマットレスが大きくへたっている場合は、その凹みが上まで伝わります。先に今の寝具の状態を確認してください。腰の位置だけ沈んでいるようであれば、重ねるより買い替えが必要です。

まとめ

高齢者のマットレス選びで一番よく起きるのは、家族が体に良いと考えて選んだものを、ご本人が「硬い」と言って使わない、という行き違いです。痩せて骨があたる感覚も、寝返りのために反発力が要るという判断も、どちらも正しいために話が噛み合いません。

だからこそ、正解を一発で当てにいくのではなく、試して合わなければ返せる状態を作ることが最善の方法だと考えています。そして高齢の方については、理屈で正しいものを我慢してもらうより、ご本人が気に入ったもので休んでいただく判断があってよいと思います。

まずは、いま使っている寝具の状態と、ベッドか布団かを確認してください。そのうえで、重ねるだけで済むのか、買い替えが必要なのかを判断すれば、選択肢は自然に絞れます。

参考資料

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 大変参考になりました!
    整骨院の先生ということで信頼性も高く、現在母のマットレスの買い替えを検討しているのですが方向性が絞れてきた気がします。
    ひとつ質問をさせて頂きたいのですが、わたしの母は現在体重が30kg台と痩せ型です。
    もし、モットンを購入するとなると硬さは140Nを選ぶのが適切でしょうか?
    公式では30kgの体重では140Nが推奨されていますが、先生のご意見もお聞かせ頂けると幸いです。

    • ゆーりんさん、ご質問ありがとうございます!
      当ページを拝見いただき方向性が絞れてきたとのこと、大変嬉しく思います(^^)

      質問の件ですが、仰るとおりモットンの硬さは140Nが良さそうです。
      170Nは寝心地としては、硬くてしっかりとした感覚があります。
      硬いマットレスが好きな人であれば170Nでも良さそうですが、お母さまのように痩せ型の場合は140Nを選ぶのが無難でしょう。

      ただし、モットンはサイズ交換もできますし、気に入らなければ90日の期間であれば返品もできます。

      そのため、まずは140Nを購入されてみてサイズ交換・返品を検討してみてはいかがでしょうか。

      何かご質問等ございましたらお気軽にご返信ください!!

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