先生、バランスチェアを買おうと思っているんですがどうですか?
以前、このような質問を受けたことがあります。
わたしは、柔道整復師として16年以上、整骨院で多くの人の体に携わってきていますが、姿勢矯正系の商品に対する質問を受けることは多々あります。
なかでも姿勢矯正椅子に関しては多くの質問をいただきますが、バランスチェアについての質問が特に多い印象です。
まず、結論から申しあげておくと、柔道整復師のわたしの意見としては、選び方を間違えなければバランスチェアを買っても問題ないと思います。
ただし、選び方次第ではかなり高い確率で後悔することになるでしょう。
本ページでは、この心意を中心に「バランスチェアの後悔しない選び方とメリット・デメリット」を紹介していきたいと思います。
バランスチェアとは?

※画像引用元:https://balanslab.jp/products/balanseasy
バランスチェアとは、骨盤が自然に立ち、背筋が伸びやすいよう設計された姿勢矯正椅子の通称です。
特に膝をパッドに乗せる「膝置き型」が代表的で、長時間のデスクワークでも腰への負担を軽減できるとされています。
もともとはノルウェーで生まれた「Variable balans」という製品が起源であり、「バランスチェア」は当初その構造を持つ特定の椅子の名称でした。
現在では、同様の形状を持つ椅子を総称して“バランスチェア”と呼ぶケースが一般的になっています。
バランスチェアの後悔しない選び方

※画像引用元:https://balanslab.jp/products/balanseasy
バランスチェアとネット検索すると、色々なメーカーからバランスチェアが発売されていることがわかります。
当院で姿勢矯正の椅子に関する相談を事前にしていただいた人には、「バランスイージー 」という製品をおすすめして満足して貰っているのですが、既に他のバランスチェアを購入されている人から、「買わなければよかった…」と後悔の声を聞くことも多々あります。
正直なところ、これだけ多くのバランスチェアが各メーカーから販売されていれば、選んでほしくない商品もあります。そんな声を聞く度に、もっと早く相談してよ…。と思うのですが、ひとりでも多く後悔する人を減らすためにも、バランスチェアの選び方を専門的な目線でお伝えさせていただきます。
安価な商品は姿勢に逆効果
安価なバランスチェアは、下手をすれば姿勢を悪くするリスクがあるんです。
特に1万円以下のような安価な製品は以下のような悪い特徴があります。
- すぐにへたる
- パッドの高さが合わない
- 滑りやすく座り姿勢が安定しない
- 作り込みが雑
安かろう悪かろうで購入する人も多いですが、ご自身またはお子さまの体に直接関係する製品でその考えは改めるべきです。
姿勢矯正の椅子を買って、逆に姿勢を悪くする。こんな馬鹿げた事態にならないよう、安さだけでバランスチェアを選ぶことは避けましょう。
サイズ調整&成長対応
バランスチェアを買うにあたり、サイズ調整&成長対応機能は必須です。
バランスチェアは“誰でも座れば姿勢がよくなる”椅子ではありません。とくに子どもや小柄な人の場合、体格に対して座面や膝パッドの位置が合っていないと、無理な姿勢になり逆効果になることもあります。子どもなら足が届かずふらついたり、背中が丸まったり、大人でも膝に過度な圧がかかって痛みを感じるケースがあるのです。
だからこそ、高さや角度を細かく調整できる機能が重要になります。成長期の子どもに長く使わせたい場合はもちろん、大人が使う場合でも「自分の身体に合わせて微調整できるか」は、満足度の差を生みます。デザインだけで選ばず、必ず調整機能の有無を確認しましょう。
床を傷つけない&音が気にならない設計
このポイントに関しては、わたし自身盲点でしたが、毎日使う椅子だからこそ気になるのが、床へのダメージと椅子のきしみ音やガタつきです。
特に安価なバランスチェアは、脚部に滑り止めがなかったり、フェルトが粗悪だったりして、フローリングに擦り傷ができることがあります。加えて、パーツの精度が低い椅子は、体重移動時にギシギシ音が鳴ったり、わずかなガタつきが気になることもあります。これって安い家具とかでも同じことが言えますよね。
これれは、毎日のこととなると、かなりのストレスになります。バランスチェアを選ぶときには、見た目や価格だけでなく、素材や仕上げの質にも注目してください。静かに、そして安定して使える椅子は、体も心にもストレスフリーなのです。
これらのポイントを満たしている商品がないかと色々なバランスチェアを探した結果、現時点でわたしがおすすめする製品としては「バランスイージー 」という結論に至っています。
バランスチェアのメリット

バランスチェアの購入を検討されている人にとって、専門的な目線でのメリット&デメリットは役に立つのではないでしょうか。
まずは、メリットからお伝えさせていただきます。
- 正しい姿勢を保てる
- 腰・背中への負担軽減できる
- 集中力アップにつながる
では、以下でくわしく解説していきます。
正しい姿勢を保てる
バランスチェア最大の魅力は、意識しなくても正しい姿勢が保てることにあります。座るだけで骨盤が自然と立ち、猫背を防ぎやすくなるため、姿勢改善を目指す方にとって非常に相性のよい椅子です。
特に、長時間座ることで姿勢が崩れやすい子どもやデスクワーク中心の大人にとって、無理なく正しい姿勢が保てるというのは大きなメリットです。整骨院や整体に頼らず、日常生活の中で姿勢を見直すための手段として選ばれることが増えています。
腰・背中への負担軽減できる
前傾姿勢をとる構造により、体重が骨盤から膝に分散され、腰や背中への負担が軽くなります。
特に、腰痛や肩こりに悩む人にとって、椅子に座っているだけで負担を減らせるのは大きなメリットです。背もたれに頼らず姿勢を支える仕組みのため、座りながら筋肉を使うことにもつながり、身体への意識も高まります。腰を守りながら仕事や勉強を続けたい方には、非常に理にかなった構造の椅子と言えるでしょう。
集中力アップにつながる
姿勢が整うと呼吸が深くなり、脳への酸素供給もスムーズになることで集中力が持続しやすくなります。学習環境を整えたいお子さんや、仕事の効率を上げたい大人にとっては大きなメリットですよね。
姿勢の悪化による疲労感や眠気も軽減されるため、結果的に作業パフォーマンスが向上するケースもあります。見た目だけでなく、内面の集中力まで変えてくれる椅子といえるでしょう。
バランスチェアのデメリット

次は、デメリットをお伝えさせていただきます。
- 価格が高い
- 慣れるまで違和感や疲れを感じやすい
- 足元が固定され動きづらい
以下でくわしく解説していきます。
価格が高い
一般的な椅子と比べて高価格帯の商品が多く、気軽に購入しづらいのが正直なところです。特に人気の高い製品は5万円前後と、家族分揃えるにはハードルを感じる方もいるでしょう。
ただし、安価な椅子を何度も買い替えるよりも、長期的に使える一脚を選ぶ方が結果的に満足度は高くなる傾向にあります。「良い姿勢」は毎日の積み重ねなので、価格以上の価値を見いだせる人には適した投資です。
慣れるまで違和感や疲れを感じやすい
骨盤を立てて座るため、最初は普段使わない体幹の筋肉を使い、疲れやすさや違和感を覚えることがあります。膝に体重がかかる構造のため、短時間でも「思ったより疲れる」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、これらは姿勢を改善していく過程で一時的に起こる反応であり、慣れてくれば逆に快適に感じる人も多くいます。最初から完璧な快適さを求めず、少しずつ慣れていくことが大切です。
足元が固定され動きづらい
膝パッドに足を置く構造上、体をねじったり足を組んだりといった動作がしづらく、姿勢がある程度固定されるのが特徴です。正しい姿勢を保ちやすい反面、自由度が低く窮屈に感じる人もいます。
頻繁に立ち上がったり、気分転換に姿勢を崩したい人には不向きと感じるかもしれません。用途に応じて、集中作業用とリラックス用で椅子を分けるなど、使い方を工夫するのもひとつの手です。
姿勢矯正は「椅子」だけではダメ!
本気で姿勢を正したいと思っているのであれば、姿勢矯正椅子だけで解決しようとするのはNGです。
もちろん、姿勢を正しすための椅子選びは重要です。しかし、それだけですべての問題が解決するわけではありません。
たとえば、床に座るときの姿勢や立っているときの姿勢。さらには、寝ているときの姿勢や生活リズムなど、あらゆる日常生活の過ごし方が姿勢に影響を与えます。
バランスチェアは、そんな姿勢矯正のためのひとつのピースなんだという認識を忘れないようにしましょう。過信は禁物です。


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