腰痛対策はベッドと布団のどっちがおすすめ?理由&対策を併せて解説

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腰痛対策におすすめのマットレスや敷布団を紹介しているサイトは沢山ありますが、「ベッドと布団のどちらがおすすめなの?」という疑問に対して真摯に解説をしているサイトは少ないように感じます。

筆者は、普段は整骨院を経営しており、腰痛でお悩みの方と接する機会は一般の方と比べるとかなり多いですが、マットレスや布団に関する質問をよくいただきます。

そこで、今回は腰痛対策にはベッドと布団のどっちが優れているのかを、専門的な立場からあらゆる角度から検討してみました。

おそらく、ここまでベッドと布団のどっちが腰痛対策に優れているのかを考えた人は筆者以外に居ないのではないでしょうか。それくらい頭をフル回転させて検討した結果を以下ですべて解説させていただきます。

ぜひ、今後に参考になさってください。

目次

腰痛対策はベッドと布団のどっちがおすすめ?→答えは「ベッド」

腰痛対策はベッドと布団のどっちがおすすめ?→答えは「ベッド」

腰痛対策はベッドと布団のどっちがおすすめなのか?

結論からお伝えさせていただくと「ベッド」がおすすめです。

しかも、割と圧勝でベッドです。高校野球で言うと、7回コールド勝ちくらいの感じです。

では、なぜ腰痛対策にベッドがおすすめなのでしょうか?

その理由を様々な角度からお伝えさせていただきます。

腰痛対策は布団ではなく「ベッド」がおすすめの理由

腰痛対策として、ベッドが優れている理由は以下のとおりです。

寝る・起きるの動作が楽

ベッドは、寝る・起きる際に腰へ負担を掛けずスムーズな動作ができる点が布団と比較して優れています。

例えば、寝るという動作ひとつとって考えてみても、床に寝ようとする動作は、一度床に座ったのち体を横にする必要がありますが、ベッドに寝る際は椅子程度の高さに座ったのち体を横にする動作で済みます。

腰痛がない人にとっては、両者の動きに大きな差を感じることはありませんが、腰痛でお悩みの人にとっては床に座る動作と椅子に座る動作では腰に掛かる痛みや負担に雲泥の差を感じてしまいます。

特に、ぎっくり腰などの酷い腰痛になればその差は歴然で、まず床に布団を敷いて寝るという動作を行うことは難しいでしょう。

そのため、腰痛を発症している人にとっては、布団よりもベッドのほうが遥かに動作が楽になることから、腰痛対策にはベッドのほうがおすすめという結論に至ります。

硬さのあるマットレスが多い

ベッドは、硬さのあるマットレスの取扱いが多く、睡眠姿勢を安定することができるため、布団と比較すると腰痛対策に優れています。

例えば、高反発ウレタン・ファイバー素材・コイル系などの素材を使用しているマットレスは硬さのしっかりとした製品であることが多いです。

一方、布団の多くの場合は「折りたためる」ことを優先した製品づくりがされているため、ウール(羊毛)などを用いた柔らかめの素材を使用した製品が多くなっています。

フカフカとした柔らかめの布団は、寝心地が良く好んで使用されている人も多い人気の布団ですが、睡眠姿勢を安定させるためには不向きです。

腰痛対策にひとつとして、寝ているときの姿勢を崩さないよう安定させることは重要なポイントとなるため、やはり腰痛対策にはマットレスを使用したベッドがおすすめという結論に至ります。

ただし、床にマットレスを直置きして使用する場合は、ベッド同様の腰痛対策が期待できます。

通気性が高い

ベッドは、通気性が高い点が布団と比較して優れています。

通気性の悪さは、寝ているときに体内に熱をこもらさせてしまい睡眠の質を落とすため、腰痛対策としても致命的です。

ベッドのほうが、布団と比べて通気性に優れている点は物理的に「ベッドのほうが熱の逃げ道があるから」です。

例えば、ベッドフレームにマットレスを使用して寝た場合は、ベッドの下にスペースがあるため熱の逃げ道となります。一方、床に布団を敷いて寝た場合は熱が逃げるスペースがどこにもありません。

熱を逃がすスペースを確保することは、睡眠中に効率よく深部体温下げるためには必要不可欠です。

これは、布団だけでなくマットレスも同様のため、床に直置きしたマットレスは通気性の面からみればベッドに置いたマットレスよりも劣ります。

ベッドと布団のメリット&デメリット比較表

ベッドと布団のメリット&デメリット比較表

腰痛対策には布団ではなくベッドがおすすめです。

ただし、ベッドと布団にはそれぞれメリット&デメリットがあります。

以下では、それぞれのメリット&デメリットが分かるように、様々な項目をベッドと布団で比較した表を作成してみしたのでご覧ください。

以下の比較表はベッド(高反発ウレタン)・布団(羊毛)を想定して作成しています。

ベッド布団
反発性高い低い
寝返りうちやすいうちづらい
通気性良い悪い
寝心地良いとても良い
収納性悪い良い
耐熱性悪い良い
料金高い安い
腰痛対策良い悪い

それぞれにメリット&デメリットがありますが、やはり腰痛対策に優れているのはベッドという結論に至ります。

布団派の方でも出来る腰痛対策

腰痛対策には布団ではなくベッドがおすすめですが、「そんなこと言われてもベッドに変えるなんて無理だよ!」という方もいらっしゃるでしょう。

では、そんな布団派の方はこのまま諦めて腰痛で悩み続けるしかないのかと聞かれれば、そんなことはありません。

以下では、布団派の方でも出来る腰痛対策を厳選して紹介しています。ベッドに変えるのが難しい方は、以下の方法をぜひお試しください。

三つ折りマットレスを使用する

布団派の腰痛対策として、三つ折りマットレスの使用をおすすめします。

布団派の方は、折りたためる収納性の高さを理由に布団を使用している方が多い印象です。

実は、マットレスにも布団同様に収納性の高いマットレスがあります。それが「三つ折りマットレス」です。

三つ折りマットレスは、布団同様に折りたたんで収納することが可能であるにも関わらず、硬さや反発性が高いというマットレスのメリットを継承した製品です。

スペースの関係からベッドを置けない方でも三つ折りマットレスを直置きで使用することで、スペースが有効活用でき布団と同じ生活を送ることができます。

腰痛対策用の布団を使う

腰痛対策に特化した布団を使う方法も、腰痛対策にはおすすめです。

腰痛対策のマットレスは多くの製品が販売されていますが、腰痛対策の布団はあまり多くはありません。

それでも、寝具メーカーが腰痛対策のために研究を重ねて作り出した布団はいくつか存在しており、中でもおすすめが「リカバリーデザイン敷布団 」です。

リカバリーデザイン敷布団は、マットレス同様に高反発ウレタン素材を使用しながら、寝心地は布団のような柔らかい寝心地を再現している布団です。

反発性も高く寝返りもうちやすいですが、寝心地が柔らかいという良いとこ取りのハイブリットな布団を使用することで布団派の方でも腰痛対策ができます。

掛布団を軽いものに変える

布団派の方の腰痛対策は敷布団に目が行きがちですが、掛布団の重さも重要です。

特に、重たい布団は寝返りの妨げになり睡眠の質を下げてしまうためおすすめできません。

掛布団はできる限り軽いものを使用しましょう。

特に冬場は、掛布団に加えて毛布などを重ねて使用することになるため、ひとつひとつの重さはできる限り軽量なものを選んでおくと安心です。

せんべい布団を補修&買い替える

せんべい布団は、腰痛のリスクをあげる要因になってしまいます。

もし、現在せんべい布団を使用している方で腰痛に悩まされている場合は、せんべい布団を補修&買い替えるだけでも十分に腰痛対策に効果的です。

せんべい布団に関する内容は、別ページで特集記事を組んでありますので以下からご参照ください。

医療機関や整骨院への通院も大切

整骨院で15年以上、腰痛の施術を行ってきた筆者が感じることは、「寝具だけで腰痛を改善することは難しい」ということです。

やはり、腰痛を根本から改善するためには、日常生活の見直しや体のバランスを調整する必要があるため、整骨院などプロの力を借りることも視野に入れてみましょう。

また、隠れた病気などがある可能性も否定できないため、医療機関の受診は必須です。

ひとりで悩み過ぎずに、心配なことがあればプロの力を借りながら腰痛を解消していきましょう。

この記事を書いた人

中村匠のアバター 中村匠 ゆらぎ整骨院 代表

整骨院歴15年以上(柔道整復師資格保有)。「腰痛解消には眠りから」の理論で、延べ2万人を超える腰痛施術にあたる。多くの人に腰痛解消のための眠りの知識を身に付けて欲しい想いで「ゆらぎの眠り」を開設。

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