【体重別】腰痛におすすめマットレスの選び方を接骨院の院長が解説

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「わたしの体重に合う腰痛におすすめのマットレスを知りたいんです」

わたしは、柔道整復師として整骨院を運営していますが、このような質問を多く受けます。

たしかに腰痛におすすめのマットレスを紹介しているメディアは数あれど、紹介されているマットレスが自分の体重・体型に本当に合うのかは心配になりますよね。

結論から申し上げますと、体重によって腰痛におすすめのマットレスは変わります。そのため、体重を無視して万人におすすめのマットレスかのような紹介しているメディアは要注意です。

本ページでは、これまで整骨院で多くの腰痛でお悩みの方に携わってきた筆者が、体重別の腰痛におすすめのマットレスをご紹介していきたいと思います。

ページ下部には、質問&相談ができるコメント欄も設置しているためお気軽にご活用ください。

目次

【体重別】腰痛持ちにおすすめのマットレスの選び方

【体重別】腰痛持ちにおすすめのマットレスの選び方

体重は適切なマットレス選びにおいて重要な要素のひとつです。

なぜなら、同じマットレスでも、体重によって沈み込み方や体感の硬さが大きく異なります。そのため、ご自身の体重に合ったマットレスを選ぶことが大切です。

体重50kg以下の人におすすめのマットレス

選び方
  • 硬すぎるマットレスはNG
  • 低反発系である程度硬いマットレスが◎
おすすめ
  • ニトリNスリーブ(硬さふつう)
  • IWONUマットレス
  • エムリリー優反発マットレス

体重50㎏以下の痩せ型の方には、柔らかさがありながらも深層部はしっかりと体を支えてくれるようなマットレスがおすすめです。

体重の軽い方は、マットレスへの沈み込みが少ないため、硬すぎるマットレスを選んでしまうと、体(特に腰)とマットレスの間にすき間が出来てしまい負担を感じやすくなります。この状態が続くと、腰の筋肉に余計な負担がかかり、朝起きたときの腰痛を発症しやすくなります。

そのため、マットレスの表面は柔らかく優しい素材のマットレスがおすすめです。それでも、マットレスの深部まで柔らかすぎる素材のものだと体重が軽い痩せ型の方でも睡眠姿勢が崩れて腰痛を引き起こしやすくなるため、深部は高反発性のしっかりとした素材を使用したマットレスを選びましょう。

具体的な商品名では、ニトリNスリーブの硬さふつうのタイプ・IWONUマットレス・エムリリー優反発マットレスをおすすめします。

体重50〜70kgの人におすすめのマットレス

選び方
  • 硬すぎるマットレスはNG
  • 低反発系である程度硬いマットレスが◎
おすすめ
  • モットンマットレス(170N)
  • エアウィーブ
  • IWONUマットレス

体重50~70㎏の方は、中反発から高反発のバランスのよいマットレスがおすすめです。

と言っても、中反発のマットレスはなかなかお目に掛からないですし、バランスのよいマットレスと言っても抽象的で分かりづらいですよね。

そんなときに、注目して欲しい性能が「体圧分散性」です。体圧分散性とは、体の圧力を均等に分散してくれる機能のことで、最近では高反発系のマットレスで体圧分散性が高いマットレスが販売されています。

睡眠中は、特に肩・腰・お尻に強い圧が掛かることで負担を感じ痛みにつながりますが、体圧分散性とは、この強い圧を適度に逃がして分散させることで負担を感じづらくしてくれる性能のことです。

素材では、ウレタン素材・コイル系素材で体圧分散性が高いマットレスが多くみられますが、具体的な数値して表現できるものではないため「体圧分散性が高いマットレス!」と豪語していても、実際は期待していたほどではないマットレスもごまんとあります。

具体的な商品名をあげるとすれば、モットンマットレス170N・エアウィーブ・IWONUマットレスをおすすめしています。

体重70kg以上の人におすすめのマットレス

選び方
  • 硬すぎるマットレスはNG
  • 低反発系である程度硬いマットレスが◎
おすすめ
  • モットン「280N」
  • エアウィーブ
  • ソムレスタ

体重70㎏以上の方は、硬めの高反発マットレスがおすすめです。

体重が70㎏以上の方は、睡眠中に体が沈み込んでしまう点を最も注意しなければなりません。

例えば、柔らかいマットレスだと腰部が深く沈み込みすぎて脊椎が不自然なカーブを描いてしまい腰痛のリスクを高めてしまいます。一方、硬めのマットレスは体をしっかり支え、沈み込みによる腰への過度な負担を防ぎます。

体の沈み込みを防ぐためには、マットレスの厚みも重要なポイントです。

体重が重めの方は、最低でも10cm以上、できれば15cm以上の厚みがあるマットレスををおすすめします。薄いマットレスだと体重による圧力で底付き感(マットレスが完全に沈み込んで下の硬い面が感じられる状態)が生じ、腰への衝撃が直接伝わってしまい腰痛のリスクを高めてしまうため注意しましょう。

具体的におすすめの商品名は、モットンの280N・エアウィーブ・ソムレスタです。これらのマットレスは硬さのある高反発系のマットレスで睡眠中の体の沈み込みを防いでくれます。

【一覧表】体重別マットレスの選び方

体重区分おすすめ素材理由・特徴注意点
50㎏以下・低反発+高反発の二層構造
・適度な柔らかさのラテックス
・薄めのウレタンフォーム
・体が沈みすぎず適度にフィット
・肩や腰の出っ張りを優しく受け止める
・脊椎のアライメントを保持
・硬すぎると腰と寝具の間に隙間ができる
・極端に柔らかいと支持力不足で姿勢が崩れる
50~70㎏・高反発ウレタン
・ポケットコイル(1000個以上)
・バランス型ハイブリッドタイプ
・体圧分散性と支持力のバランスが良い
・適度な弾力で寝返りがしやすい
・腰部を適切にサポート
・柔らかすぎると腰部が沈みすぎる
・硬すぎると圧迫感を感じる
・表面の柔らかさも重要
70㎏以上・高密度高反発ウレタン
・強化ポケットコイル
・厚み15cm以上のマットレス
・沈み込みによる腰への負担を防ぐ
・耐久性に優れる
・底付き感を防止
・腰だけが沈むと姿勢が崩れる
・薄すぎると底付き感がある
・通気性の確保も重要

マットレスの選び方でよくある失敗例と注意点

マットレスの選び方でよくある失敗例と注意点

マットレス選びでは、様々な誤解や思い込みによって失敗するケースが少なくありません。特に、以下のふたつはよくある失敗例です。

  • 高反発なら何でもOKという思い込み
  • 店頭で試し寝をしただけで購入を決めてしまう

高反発マットレスなら何でもOKという思い込みで、芸能人がおすすめしているマットレスや名前が知られているマットレスを選ぶ方が多いですが、よくある失敗しやすいマットレスの選び方です。

確かに高反発マットレスは体をしっかり支えてくれますが、前述したように体重や体型によって最適な硬さや反発力は異なります。体重が軽い方にとって高反発マットレスが硬すぎると、腰と寝具の間に隙間ができて腰痛の原因になることもあります。自分の体重や体型に合ったマットレスを選ぶことが失敗のないマットレス選びには重要です。

もうひとつの典型的な失敗は、店頭で数分間横になっただけで購入を決めてしまうことです。

マットレスの使用感は短時間では正確に判断できません。理想は、数週間寝てみることですが、それが難しい場合でも、少なくとも20〜30分ほど様々な寝姿勢をとってみることをおすすめします。(店舗では注意されるかもしれませんが…)そのため、特におすすめしたのが、お試し期間や返品保証があるマットレスを選ぶことで、実際の使用感を確かめたうえで使用の継続を選択できるため、最も失敗するリスクの少ないマットレスを選ぶ方法としておすすめです。

腰痛持ちのマットレスの選び方【チェックポイント5選】

腰痛対策に効果的なマットレスを選ぶためには、以下5つのポイントを確認することをおすすめします。

  • 自分の体重に合っているか
  • 寝返りがしやすいか
  • 仰向け・横向けで寝やすいか
  • 通気性がよいか
  • 返品・返金保証があるか

はじめに、自分の体重・体型に合っているかどうかを確認しましょう。前述したように、体重によって最適なマットレスの硬さや素材は大きく異なります。自分の体重帯に適したマットレスを選ぶことが腰痛対策では最重要です。

次に、寝返りのしやすさをチェックしてみましょう。睡眠中の寝返りは、同じ姿勢による圧迫を避け、血行を促進する自然な動きです。特に腰痛持ちの方は、同じ姿勢が続くことで痛みが悪化しやすいため、スムーズに寝返りが打てるマットレスが理想的です。同じ硬さのマットレスでも寝返りのしやすさに差がある場合もあります。当院でも実際に寝返りのしやすさを含めたマットレスの比較を実験していますのでよろしければ結果をご覧ください。

人気マットレス4種を実際に購入して整骨院の腰痛患者様でアンケート比較してみた⇒

次は、仰向け・横向きともに寝心地がよく感じるかです。これは、最終的には寝返りのしやすさにもつながります。例えば、横向きでの寝心地に不満があるマットレスを使用すると、自然と仰向けだけで寝てしまい寝返りをうたなくなります。腰痛対策には寝返りは重要なため、仰向け・横向きで寝心地がよいと感じるマットレスを使用しましょう。

意外と見落とされがちなポイントが通気性と湿気対策です。マットレス内部に湿気がこもると、カビの発生原因となるだけでなく、マットレスの劣化を早め、本来の性能を発揮できなくなります。また、湿気によって体温調節が難しくなり、睡眠の質が低下することもあるため侮れません。通気性の良い素材や構造になっているか、除湿機能があるかなどをチェックしましょう。

最後に、返品・返金・トライアル制度のあるマットレスがおすすめです。マットレスは実際に数日間使用してみないと、自分に合っているかどうかを正確に判断することは難しいものです。そのため、購入後も一定期間試すことができ、合わなければ返品や交換ができるサービスがあるとリスク回避にもつながり安心です。多くのオンラインマットレスブランドでは100日前後のお試し期間を提供しています。店舗で購入する場合も、返品や交換に関するポリシーを事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ|マットレスを「体重別」に選んで腰痛対策を!

腰痛対策に優れたマットレスは多数存在しますが、万人に合うマットレスなど皆無です。少しでもマットレス選びの失敗リスクを減らしたいのであれば「体重」を考慮したマットレス選びをしてみましょう。

当サイトでは、眠りに関する様々なお悩みや情報を発信しています。

下部コメント欄は、相談&質問でご使用いただけます。現役の整骨院の院長がお悩みに対する回答をさせていただきますので、ぜひお気軽にご活用ください。

この記事を書いた人

中村匠のアバター 中村匠 ゆらぎ整骨院 代表

整骨院歴15年以上(柔道整復師資格保有)。「腰痛解消には眠りから」の理論で、延べ2万人を超える腰痛施術にあたる。多くの人に腰痛解消のための眠りの知識を身に付けて欲しい想いで「ゆらぎの眠り」を開設。

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