反り腰だから寝るとき腰が痛いのかな?
寝るときにタオルを使うと腰痛が解消されるって本当?
反り腰でお悩みの方にとって、「仰向けに寝ると腰が痛い」という問題を抱えている方も多いでしょう。
そんな中、解決策として注目されている方法が「反り腰による腰痛対策として寝るときにタオルを使用する方法」です。しかし、この方法による具体的にどのような効果やメリットがあるのかを専門的に紹介しているメディアが少ないように感じます。
本ページでは、反り腰で寝る時にタオルを使うことのメリット&方法を、柔道整復師として整骨院経営を15年以上行ってきた筆者による専門的な視点から詳しく解説していきます。
寝るときにタオルを使うと反り腰対策に効果的な理由

反り腰で寝るときにタオルを使うと効果的な理由は以下のとおりです。
腰の反りを軽減してくれる
反り腰で寝るときにタオルを使うと、腰の反り具合を軽減してくれる効果が期待できます。
反り腰を抱えている方は、腰の反り具合が通常よりも深くなり、仰向けで寝ると腰に負担が集中してしまう傾向にあるため睡眠中の腰痛を発症しやすくなります。
もう少しだけ具体的に説明をすると、本来の腰骨も軽く前に反ることで全身のバランスを取っています。しかし、反り腰は、本来の腰骨の反りよりも過剰に反ることで腰骨(腰椎)に過剰な圧力が掛かり、筋肉や関節に負担が蓄積されやすくなります。
この状況を解決するためには、反り腰を改善することが最も確実な解決策ですが、一朝一夕で実現出来るものではありません。ただし、タオルを腰や膝の下に敷くことで骨盤の位置を調整させて腰の反りを緩和させる効果が期待できます。
体圧を分散してくれる
反り腰で寝るときにタオルを使うと効果的な理由は、体圧を分散してくれるからです。
反り腰を抱えている方が仰向けで寝ると、腰はマットレスや布団から浮いた状態になります。この浮きが大きければ大きいほど圧力を感じてしまうのは、マットレスに直接着いている「お尻」「背中」です。
特に、このふたつの部位は通常でも寝ているときに圧力を受けやすいとされていることから、何とかこのふたつ以外の部位にも圧力を分散させる「体圧分散性」が優れたマットレスが注目されています。
反り腰を抱えている方が体圧分散性を高めるためには、まずマットレスから過度に浮いている反り腰の軽減が必要です。
その対処方法としてタオルを腰や膝の下に敷くことで、腰にも圧力が分散されるようになりお尻・背中の負担が軽減され痛みが緩和されます。
リラックス効果がある
反り腰で寝るときにタオルを使うと、リラックス効果が高まり質の高い睡眠をとることができる場合があります。
例えば、肌触りのよいタオルや柔らかいクッションなどを腰や膝の下に敷くと、腰の痛みを緩和させてくれるだけでなく「気持ち良い」という感覚を体感出来ます。
寝ているときの「気持ち良い」という感覚は、副交感神経が優位になりリラックス効果を高めてくれるため、スムーズな入眠と質の高い睡眠に効果的です。
【写真付解説】寝るときのタオルの使い方
実際に、反り腰対策をしながら寝るためのタオルの使用方法を解説していきます。
腰の下にタオルを敷く(仰向け寝)
寝る時の反り腰対策としてタオル使った代表的な方法は、腰の下にタオルを敷く方法です。

- タオルを数回折りたたみ適正な高さにします。
- 腰の下に来るようにセッティングします。
- 骨盤の位置が適正になるよう微調整します。
タオルを折りたたみ過ぎて高さを出し過ぎてしまうと、返って腰の反りが悪化してしまうためご注意ください。
腰の下にタオルを入れて寝ることで、腰の反りが軽減され腰痛緩和に効果で睡眠の質の向上も期待出来ます。
膝の下にタオルを敷く(仰向け寝)
膝を立てて寝ることが出来る膝の下にタオルを敷く方法も、寝る時の反り腰対策としてタオル使った代表的な方法です。

- タオルを数回折りたたみ適正な高さにします。
- 膝の下に来るようにセッティングします。
- 骨盤の位置が適正になるよう微調整します。
膝下にタオルを敷く方法も、骨盤の角度が微調整されることで腰の反りを軽減させる効果が期待出来ます。
注意点は、寝返りをうつ際にタオルが邪魔にならないように軽量なものを選びましょう。
膝の下にタオルを敷く(横向き寝)
横向きで寝る際も、膝の下にタオルを敷く方法が反り腰にとっては効果的です。

- タオルを数回折りたたみ適正な高さにします。
- 横向きで寝たときの上側に来る足の膝下にタオルを敷きます。
- 腰の捻りが緩和される高さに微調整します。
注意点は、左右の寝返りを想定して両側にタオルをセッティングしておくことです。
腰にタオルを巻きつける
腰にタオルを巻きつける方法も、寝る時の反り腰対策として効果が期待出来ます。
- タオルを折りたたむ。
- 腰から骨盤にかけてタオルを巻く。
- タオルを巻いたまま寝る。
注意点は、血流を妨げないために、タオル強く巻き付けないこと。また、腰の痛みが酷いときにはタオルを巻きつけて寝る方法もおすすめですが、基本的には上記のようにタオルを下に置くだけのほうが安全性が高いためおすすめです。
あくまでも、このような方法もあるという意識でご覧下さい。

クッション&枕で代用するときの注意点
タオルを使用した反り腰対策ですが、クッションや枕でも代用が出来ます。
ただし、以下の点に十分にご注意ください。
- 高さ調整が難しい
- 通気性の悪い物は使用しない
クッションや枕でも代用は出来ますが、高さの調整が折りたたむだけのタオルと違いクッションや枕は出来ない点がデメリットです。
また、通気性の悪い物を使用することで睡眠の質が下がってしまうため十分に注意しましょう。
睡眠用の膝枕などは、楽天市場やAmazonなどの通販サイトやニトリなどでも種類は少ないですが商品が販売されています。
もし、多くの商品から自分好みの枕を探したいとお考えの方は、「日本最大級のまくら専門店【OYASUMI】 」というネット通販が種類も多く商品の質も高いためおすすめです。
反り腰を治すために避けるべき寝方と対策
反り腰を即効で治すためにも、避けるべき寝方を理解し、効果的な対策をとることが重要です。
ここでは、反り腰に悪影響を与える寝方とその対策について詳しく説明します。
反り腰でやってはいけない寝方
反り腰の状態を悪化させないためには、特定の寝方を避けることが非常に重要です。
まず、代表的なやってはいけない寝方は「うつ伏せ寝」です。
うつ伏せになると、腰椎が過度に反ることになり、腰部に負担が集中します。この姿勢は、腰部の筋肉を緊張させ、不自然な圧力をかけるため、反り腰の症状を悪化させることがあります。
次に、硬すぎるマットレスで寝ることも避けるべきです。
硬いマットレスは体を十分にサポートせず、腰部に直接的な圧力をかけるため、反り腰を悪化させる原因となります。しかし、反対に柔らかすぎるマットレスも避けるべきで、体が沈み込みすぎて腰部に不自然なカーブが生じやすくなります。

コルセットや矯正用具を着けたまま寝る
寝るときにコルセットや矯正用具を着けたまま寝ることは基本的には避けるようにしましょう。
コルセットを着用すると、腰や骨盤が安定され姿勢が一時的に良くなるというメリットがあります。
ただし、睡眠中にコルセットを使用すると、体に熱がこもりやすくなる点に加えて腰部を過保護に守り過ぎて筋力の低下などのリスクが考えられます。
腰部に、重度なヘルニアや骨折等で医師からコルセットの着用を義務付けられている場合は、医師の判断に従うようご注意ください。

よくある質問
以下では、実際に整骨院でも受けたことのある反り腰で寝る時のタオル使用に関するよくある質問にお答えさせていただきます。
まとめ
反り腰で寝るときのタオルの使用方法を紹介させていただきました。
タオルはご自宅にあるバスタオルをご活用いただいても問題ありませんし、専用の枕やクッションを使用していただいてもOKです。
質の高い睡眠を少しでもとるために、反り腰対策としてタオルを使用した睡眠をぜひお試しください。
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