ソファーで寝るのは体に悪い?腰痛などの悪影響を及ぼす理由と対策を解説

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ソファーで寝ると腰が痛くなる‥

ソファーで寝るのは体に悪いの?

15年間も整骨院を経営していると、こんなお悩み相談もよく受けます。

ソファーで寝る人のタイプは2種類ありますが、ひとつめは「ソファーで寝てしまう人」です。ちゃんとマットレスなどの寝具はあるにも関わらず、テレビやスマートフォンを見ながらうっかりソファーで寝てしまう人って多いですよね。

ふたつめは「ソファーしか寝る場所がない人」です。ひとり暮らしや狭小アパートなどに住んでいる人の中にはベッドを置く余裕がない人もいます。そんな人は、ソファーしか寝る場所がない状況になってしまうのです。

いずれにしてもこのページをご覧の人は、ソファーで寝ることにより何かしらの体の不調に陥ってしまっている人でしょう。そして、その原因が「ソファーで寝てるからなのでは?」と疑問視している状況ですよね。

本ページでは、その疑問を解消すべく「ソファーで寝ると体に悪いのか?」を徹底解説していきたいと思います。

目次

ソファーで寝ると体に悪いって本当?どんな影響があるの?

ソファーで寝ると体に悪いって本当?どんな影響があるの?

結論から申し上げます。

ソファーで寝ると体に悪い影響を及ぼすのは本当です。

わたしは、15年以上整骨院で多くの不調にお悩みの方と接する機会がありますが、普段からソファーで寝ている方が様々な不調で来院されるケースも少なくありません。

では、ソファーで寝ることでどのような悪影響があるのでしょうか?

具体的な影響をご紹介していきます。

腰痛

ソファーで寝ると腰痛を引き起こしやすくなります。

理由はふたつあり、ひとつめは素材です。

ソファーの座面はマットレスに比べて硬さが不足しており、寝ている間に背骨が不自然な位置に曲がりやすくなります。この姿勢が腰に負担をかけ、腰痛を引き起こします。

ふたつめは寝返りの打ちづらさです。

ソファーは、サイズが大きなマットレスと比較すると寝返りを打ちにくいため、同じ姿勢を長時間保ち、筋肉や関節に過度な負担がかかる影響で腰痛を引き起こしやすくなります。

肩こり・首こり

ソファーで寝ると肩こり・首こりを引き起こしやすくなります。

理由は、腰痛と似ており、素材が柔らかいことでの睡眠姿勢への影響や、寝返りがうちづらい点が大きな理由です。

また、枕がない、または高さが合わない場合、首や肩に余分な負担がかかり、筋肉が緊張して肩こりや首こりを引き起こすリスクもあります。

頭痛

ソファーで寝ると頭痛を引き起こすこともあります。

理由は、直接的なものと、関節的なもののふたつです。

直接的な理由は、座面が体を十分に支えられないため、寝ている間に首や肩に負担がかかることです。体を支えられないことで頭部への血流が悪くなることで頭痛が引き起こるリスクが高まります。

関節的な原因は、ソファーで寝ると睡眠の質が低下しやすくなり、深い眠りを得られないため、慢性的な頭痛を引き起こしてしまうことです。また、首こりや肩こりなどからくる頭痛も関節的な理由としてあげられます。

血行不良

血行不良もソファーで寝ると起こりやすい悪影響のひとつです。

理由は、様々なですが代表的なものはふたつあります。

ひとつめは、これまでの悪影響と同じように体へのサポートが不十分であることによる睡眠姿勢の崩れによるものです。体が無理な態勢になると、筋肉に大きな負担が掛かってしまうため体の循環が悪くなり血行不良に陥ります。

ふたつめは通気性の悪さです。

通気性の悪いソファーで寝ると、体に熱がこもりやすくなり体内循環が悪くなることで血行不良のリスクが高まります。ソファ-は、マットレスなどと比較すると通気性を重視した製品も少ないため、血行不良の悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

太りやすくなる

ソファーで寝ると、太りやすくなるという意外な悪影響を及ぼす可能性もあります。

睡眠不足が続くと、食欲を増進させるホルモンが分泌され、間食や過食がひどくなるリスクが高まります。

その結果、当然ながら体重が増えて太りやすくなってしまうのです。

睡眠障害

ソファーで寝ると、睡眠障害を引き起こす可能性があります。

座面の硬さや不安定さにより、寝返りが打ちにくく、快適な眠りを得るのが難しくなります。これが睡眠の質を低下させ、夜中に目が覚めやすくなります。

睡眠の質が悪化すると、日中の眠気や疲労感が増し、生活や仕事に影響を及ぼすリスクが高まるため死活問題です。

体が悪くなりづらいソファーで寝る時の注意点

体が悪くなりづらいソファーで寝る時の注意点

ソファーで寝ることが体に悪影響を及ぼす可能性があることはご理解いただけましたか?

それでも都合上、どうしてもソファーで寝なければならない場合は以下の注意点を意識して、悪影響を及ばさせないよう対策を取りましょう。

通気性の良いソファーを選ぶ

ソファーで寝る時は通気性の良いソファーを選びましょう。

通気性の良いソファーは、体の熱を適度に放散してくれるため、睡眠中に体に熱がこもるのを防いでくれてます。

マットレスを選ぶ際にも通気性の良いものを選ぶことは需要で、快適な睡眠のために、通気性は無視できない部分です。

サイズの大きいソファーを選ぶ

ソファーで寝る場合、広めのソファーを選びましょう。

狭いソファーだと寝返りを打つことが難しく、体が一定の姿勢で長時間固定されてしまい腰痛などの原因につながります。

そのため、ソファーで寝る時は寝返りを打ちやすく、体を支える面積が広い大きなソファーを選ぶことが大切です。

体を自由に動かせる広さを確保することで、体の負担が減り、睡眠中の不快感も少なくなります。

掛布団を用意しておく

ソファーで寝る時には掛布団を用意することが非常に重要です。

ソファーは通常、寝具としてのサポートが不足しており、体温が調整しづらくなるためです。

掛布団を使用することで、体温調整がしやすく、寝ている間に体が冷えることを防げます。

布団をしっかりかけることで、リラックスした状態で眠ることができ、睡眠の質が向上します。

ローテーションをして凹みを予防する

ソファーで寝る時に座面が凹んでしまうと、寝る姿勢が不自然になり、体に負担がかかります。

凹みを予防するために、ソファーを定期的にローテーションすることが大切です。

座面や背もたれ部分が偏らないように使うことで、均等に体重が分散され、凹みのリスクを減らすことができます。

また、ソファーのクッション部分も定期的に調整することで、常に快適な寝心地を維持できます。

寝具は大切!寝るもの次第で体は良くも悪くもなります

何で寝るか。寝具次第で体は良くも悪くもなります。これは整骨院で多くの方とお話をさせていただく中で強く感じたことです。

1日の約1/3を過ごす寝具をこだわらないなんて、体に対する冒とくですよね。

本当にご自身の体を大切にしたいのであれば、ソファーで寝ることを辞めて、しっかりと選んだ寝具で寝るようにしましょう。

この記事を書いた人

中村匠のアバター 中村匠 ゆらぎ整骨院 代表

整骨院歴15年以上(柔道整復師資格保有)。「腰痛解消には眠りから」の理論で、延べ2万人を超える腰痛施術にあたる。多くの人に腰痛解消のための眠りの知識を身に付けて欲しい想いで「ゆらぎの眠り」を開設。

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