朝起きて腰が痛い日が何日も続くと、これってマットレスが原因なのでは?と思った経験はありませんか?
起床時に腰の痛みを感じてしまうと、1日を過ごす活力がなくなってしまい仕事や家事に影響を及ぼすかねません。
わたしは15年間、整骨院で多くの腰痛でお悩みの方の問題解決に携わってきましたが、朝の腰痛を訴える人は数え切れないほどいました。
では、そんな方の腰が痛い原因はマットレスなのでしょうか?
本ページでくわしく解説していきます。
腰が痛い原因はマットレス?

マットレスが原因で腰が痛くなる人が一定数いることは事実です。
もちろん腰痛の原因はそれだけではありません。人それぞれに様々な原因があるケースもあります。
しかし、“マットレスの問題で腰痛を引き起こしてしまっている人も多い”というのがわたしの結論です。
これは、実際にわたしが整骨院で15年間、腰痛で悩んでいる方々に携わらせて頂いたなかでの経験からお伝えをしています。
では、どのような理由でマットレスが原因で腰痛になるのでしょう。以下で解説していきます。

マットレスが原因で腰が痛くなる理由
マットレスが原因で腰が痛くなる理由は以下のとおりです。
ご自身が使用しているマットレスと照らし合わせながらご覧ください。
寝ているときの姿勢が崩れやすくなる
マットレスが原因で腰が痛くなる大きな理由が「寝ているときの姿勢」です。
多くの方が、寝ているときは「仰向寝」「横向寝」の姿勢をとっていると思いますが、この姿勢を正しく保つ役割を担っているのが「マットレス」です。
しかし、以下のようなマットレスを使うと、寝ているときの姿勢が崩れやすくなり結果的に腰痛を引き起すリスクを高めてしまいます。
- 柔らかすぎるマットレス
- 硬すぎるマットレス
- へたり・凹みがあるマットレス
このようなマットレスを使用していると、マットレスが原因で腰が痛くなる可能性が極めて高くなります。

寝返りがうちづらくなる
マットレスが原因で腰が痛くなる理由のもうひとつは「寝返り」です。
睡眠中は、適度に寝返りをうつことが睡眠の質を向上させるためには重要であることは多くの人が認識済だと思います。
しかし、以下のようなマットレスは、睡眠の中の寝返りをうちづらくしてしまうのです。
- 反発性が低いマットレス
- サイズが小さいマットレス
寝返りをうたなければ、ずっと同じ姿勢で寝続けなければならないため腰や背中にも大きな負担を掛け、腰痛を引き起こすリスクが高まります。
よく、「自分は寝返りをうたない体質だから」と仰る人がいますが、そんな体質は存在しません。寝返りをうたない人は様々な原因から寝返りをうてなくなっているだけです。そちらは別途特集記事をご参照ください

熱がこもりやすくなる
マットレスが原因で腰が痛くなる理由の最後は「熱」です。
寝ているときは、体の体温(深部体温)は下がることで内臓や筋肉を効率よく休めます。(※1)
しかし、近年のマットレスは高密度のものが多く、通気性があまり高くないものが市場によく出回っています。
厄介なのは、これらのマットレスは日本人が好みやすい「柔らかく包んでくれる寝心地」のものが多いため、多くの人から好んで購入されます。
しかし、実際は通気性が高くないため寝ているときに熱が体にこもってしまい体温が上手く下がらないため睡眠の質が悪くなるのです。
睡眠の質が悪くなれば、効率よく筋肉を回復させることができないため、朝起きたときの体のだるさや腰痛につながってしまいます。
腰が痛い人へ「おすすめマットレス」の選び方

腰が痛い人へおすすめのマットレスの選び方をご紹介します。
この選び方は、当整骨院へ実際にお越しいただいている方にもおすすめしている選び方です。
実際に、この選び方でマットレスを買い替えたら、毎朝の腰痛から解放されたと仰る方も多くいらっしゃいます。
体圧分散性が優れたマットレスを買う
体圧分散性は、腰の痛みを緩和させるためには必要不可欠な要素です。
体圧分散性が高いマットレスは、体全体を均等に支え、圧力を分散するため、寝ているときの姿勢が崩れづらく腰への負担を大きく軽減してくれます。
- 高反発マットレス(モットン・IWONUなど)
- ポケットコイルマットレス(NELLマットレスなど)
体圧分散性に優れたマットレスは、高反発系のマットレスやポケットコイルマットレスに多い印象です。
特に、モットンやIWONUマットレスは高品質な高反発マットレスに加えて、トライアル期間を設けているためお試し感覚で購入ができるおすすめマットレスです。


寝返りがうちやすいマットレスを選ぶ
先述したように、睡眠の質を向上させるためには寝返りをうつことは非常に重要です。
特に、腰痛でお悩みの方にとっては寝返りがうちやすいマットレスを用意することは、今後の腰痛改善の大きなポイントになるでしょう。
- 高反発マットレス(モットン・IWONUなど)
- ポケットコイルマットレス(NELLマットレスなど)
寝返りがうちやすいマットレスの一番は、コイル系のマットレスです。
ホテルのマットレスなどの上でポンポンと飛び跳ねた経験はありませんか?
コイル系マットレスは、高い反発性を誇っているため寝ているときのスムーズ寝返りをサポートしてくれます。
また、高反発マットレスのなかにも寝返りをうちやすいマットレスがあります。
当院で、4種類の人気マットレスを比較した結果では、「モットンマットレス」が断トツで寝返りがうちやすという結果が出ました。しかし、高反発マットレスのなかには反発性が引くものもあり、寝返りがうちづらいと感じるものもあるため十分ご注意ください。
通気性が高いマットレスを選ぶ
睡眠の質を向上させ、腰の痛みを緩和するためには通気性の高いマットレスを選ぶことが大切です。
通気性の高いマットレスは、寝ているときに下がらなければならない深部体温を効率よく下げてくれ、睡眠の質を高めてくれます。
通気性の高いマットレスは断然「ファイバー系のマットレス」です。
代表的なマットレスでは、エアウィーヴなどがあります。
ただし、価格が高いというデメリットもあるため、低予算で通気性の高いマットレスを購入したい場合は、同じファイバー系のアイリスオーヤマのマットレスを選ぶか、高反発マットレスも近年では通気性の高いマットレスも多いため、モットンやマニフレックスなどもおすすめです。
機能性を保つためのマットレスを長持ちさせるコツ
腰痛のためのマットレスを購入しても、すぐにへたりや凹みを作ってしまっては意味がありません。
安い買い物ではない以上、高品質なマットレスを1日でも長持ちさせること重要です。
そのコツは以下の3つです。
- ローテーションをする
- クリーニングに出す
- 寝具カバーを使用する
なかでも費用を掛けずに手軽にできるのがローテーションです。
ローテーションは毎日行っても何の問題もないですが、手間を考えると1~2ヶ月に1回は必ず上下左右を入れ替えるようにしてください。ローテーションをすることで、同じ場所に強い圧が掛かりへたりや凹みが起きるのを防ぐことができます。
その他にも、定期的に専門のクリーニングに出したり、予め寝具カバーをしておき劣化を防ぐ方法なども効果的です。
マットレスを見直して腰痛を解消しよう!
ここまでご紹介したとおり、マットレスを見直すことで腰痛が解消する希望は十分にあります。
適切な寝具を使用して、腰痛が少しでも解消するようお祈りいたします。
ただし、思うように腰痛が改善されない場合は、医療機関や整骨院などの専門施設に相談してみることをおすすめします。
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